海知のシンカン祭り かいちのしんかんまつり
記入年月日 2025/01/31



- 所在地
- 天理市海知町
- 区分
- 民俗 | 無形民俗文化財
- 指定内容
- 奈良県指定無形民俗文化財
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 天理市海知町の倭恩智(やまとおんち)神社では9月第1週の土日を挟んだ3日間にシンカン祭りが行われています。
初日の朝から、氏子から輪番で選ばれた大当屋(オトウヤ)と補助役の小当屋(コトウヤ)、前年と来年の大当屋が当年の大当屋宅に集まり、朝から祭りの準備を行います。夕食後、庭の四方に竹を立てた結界の中で、釜に湯を沸かして、巫女の湯立神楽があります。
二日目は宵宮とされ、午前に神饌の用意をします。荷餅(にないもち)、花御供(はなごく)、七色の御供を折敷(おしき)の上に順に載せた神饌10膳を神饌箱に納めます。午後からは、氏子代表、神主、白紙に包んだ洗米を括りつけた御幣を持った両当屋、神饌箱の順に大当屋宅より神社へ渡御します。夕刻、神前で巫女の湯立が行われた後、氏子に対し、邪気を祓い長寿を祈る巫女の神楽が続けられます。
三日目の祭りでは、朝から蒸し飯を皿に丸く盛った蒸御供(むしごく)をつくります。両当屋は、柳の小枝に根つきの稲穂(初穂)を括り付けた御幣を持ち、蒸御供の上に花御供を重ねた神饌と甘酒を納めた神饌箱を担ぎ、神社へ渡御します。
シンカン祭りは、安永6年(1777)の記録等から古くは特定の家から成る宮座で担われていたことがわかりますが、昭和11年からは村全体で当屋を出すようになりました。古くは両当屋は、竜田川で禊ぎをし、大当屋の門口に榊2本を立てて氏神の分霊を迎え、精進潔斎して祭りに奉仕しました。現在でも大当屋宅での巫女の湯立や特殊神饌を用意するなど、奈良盆地の宮座祭祀の特徴をよく残しています。
- 問い合わせ先
- 奈良県文化財課
- 電話番号
- 0742-27-9864
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