奈良県で農業をはじめるには

奈良県ではこんな農業が盛んです

奈良県は京阪神の大消費地に隣接しているため、販売面での有利性を活かし、少ない面積で質の高い農産物を作る集約的な「都市近郊型」農業が盛んです。

*柿を始めとした果樹や茶の生産も全国的に有名ですが、これらについては広大な農地を必要とする等の理由で新規参入が難しいのが現状です


具体的な品目の例

軟弱野菜(ホウレンソウなど)

1年間に複数回収穫することができるので、他の農作物に比べ経営リスクが少ないのが特徴です。また種まきから収穫までを1年の中で何度も繰り返すことができるので、栽培技術を早期に身につけることもできます。そのため、新規就農の方が取り組みやすい品目です。ただし、一般的にパイプによる雨よけ栽培となるので、比較的高額の初期投資が必要です。


イチゴ

単位面積あたりの収益性は高いですが、設備投資に極めて多額の費用がかかります。さらに収穫は年1回で、栽培を成功させるためには手間と技術が必要です。

栽培の難しさから就農に当たっては十分な研修が必須となります。


就農に向けた心構え

農業には数多くの魅力がある一方、一般的なサラリーマン生活には無い困難を伴うことも事実です。

まず、農業に従事するためには営農地付近に居住することが一般的です。営農地によっては、交通など都会と比べ不便であることも少なくありません。また農業を開始して経営が軌道に乗るまでは収入が少なく、金銭的に苦しい生活が続くことになります。

就農を決意する前にはこれらの困難に耐える覚悟があるのか、一度よく考えて下さい。

家族がいる場合はしっかり話し合い、理解と同意を得ることが大切です。