麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる全身感染症として知られており、その感染力は非常に強いと言われています。発症そのものを予防するためには、予防接種を受けて免疫を獲得しておくことが有効です。
1.麻しん(はしか)とは
麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
感染経路は、空気感染や飛沫感染、接触感染であり、感染力は非常に強いと言われています。
感染すると、10~12日ほどの潜伏期を経て発症します。
発症すると、38℃前後の発熱や咳、鼻水など風邪のような症状が出て、その後、熱が1℃程度下がった後、半日くらいして再び高熱(多くは39.5℃以上)となり、発疹が頭から全身に広がっていきます。 肺炎や中耳炎を合併しやすく、まれに脳炎を起こすこともあり、重篤になると死亡することもあります。
特異的な治療薬はありませんが、予防接種で防げる病気であり、ワクチンの接種は個人でできる有効な予防方法です。
2.麻しん(はしか)の予防方法
ワクチンを接種して、免疫を獲得することで発症そのものを予防します。
接種するワクチンは、MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)で、2回接種を受けることとされています。
定期予防接種の対象となる人は、対象年齢がきたら早めに予防接種を受けましょう。
- 予防接種法に基づく定期予防接種の対象者は、無料で接種できます。
第1期 1歳児
第2期 小学校入学前
- 定期予防接種の対象でない場合は、任意接種(有料)となります。
<注意>妊婦の接種はできません。
3.麻しん(はしか)が疑われる場合の対応
麻しんを疑う場合は、事前に医療機関へ電話で麻しん感染が疑われることを伝え、医療機関の指示に従って受診してください。
関連リンク
厚生労働省ホームページ
国立感染症研究所ホームページ
検疫所ホームページ
奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)ホームページ
http://www.pref.nara.jp/27874.htm
厚生労働省 麻しん発生届け(厚生労働省)
麻しん対策ガイドライン(国立感染症研究所)