第228号 H26/6/1

「E-夢 はっしん!」


しか 奈良県教育委員会メールマガジン しか

奈良県教育の日E-夢 はっしん!家族イラスト

平成26年6月1日(日)
≪ 第 228 号 ≫


■このメールマガジンを保存いただく方法は、こちらをご覧ください。 
■このメールマガジンは「文字サイズ 中」でデザインしています。
■レイアウトが崩れて見える場合や、文字サイズを変更したい場合は、こちらをご覧ください。
■読者登録をして(登録していただいている方は必要ありません)アンケートにお答えいただいた方の中から毎月抽選で5名様に、せんとくんのクリアファイルとメモ帳のセットをプレゼントします。全国豊かな海づくり大会推進室より提供いただいた11月までの期間限定品ですので、どしどしご応募ください。なお、当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。


発行:奈良県教育委員会事務局企画管理室

 子どもたちの可能性を信じること 


奈良県教育委員会事務局
 教育次長 浅田 重義 

 
 三年ぶりに教育委員会事務局勤務となり、事務局勤務年数が高校教員としての勤務年数をはるかに超え、通算で十七年目に入った。
 この三年間の大淀養護学校での勤務は、毎日が新たな学びの連続であり、子どもたちを始め多くの方々から何物にも代え難い大切なものをいただいた。その中の一つが、「子どもたちの可能性を信じること」である。
 校長として着任した当初は、教職員や子どもたちの名前をできるだけ早く覚えようと、可能な限り毎日、小・中・高等部のすべての教室をまわり、あいさつをするようにした。それは、ひとえに子どもたちの成長を願うとともに、子どもたち一人一人の状況を知った上で、学校に今何が必要なのかということを考えるためでもあった。
 そして、自らあいさつのできる子どもを育てていきたい、卒業後、社会で生き抜くためにもあいさつを何とか身に付けてほしいとの願いと、また、活気に溢れた笑顔いっぱいの学校にしていきたいとの思いを込め、学校スローガンとして、「元気なあいさつ、笑顔いっぱいの学校づくり」を呼びかけていった。
 言葉がほとんど出なかった小学部四年生の児童が、担任の教員に促されて、校門前で出迎えている私に、毎朝あいさつに来てくれた。初めは言葉にならなかったが、声を出してあいさつしようとする姿勢を毎朝褒めた。そのうち、かすかに言葉が出るようになり、力強さが加わり、五年生になるころには、たどたどしさが残るものの「おはようございます」と言えるようになった。できなかったことができるようになった瞬間である。
 子どもたちの実態は一人一人異なるものの、まずはその可能性を信じ、学校が子どもたちの多様な可能性を最大限に伸ばすことのできる場となるよう全力を尽くしたい。

 

 

【 教育委員会の動き 】 目次に戻る

【1】防災教育教材『「災害から身を守る」紀伊半島大水害の記録』(DVD)の配布に係る研修会を開催しました 

 
<保健体育課>
  
 平成23年9月の台風第12号による災害の教訓を風化させることなく次世代に継承し、防災教育・啓発の充実を図ることを目的に、平成26年5月1日(木)、県立教育研究所において、防災教育教材『「災害から身を守る」紀伊半島大水害の記録』(DVD)の配布に係る研修会を開催しました。
 県内各学校の学校安全担当者及び市町村教育委員会関係者234名が参加し、研修を深めました。
 
          ※お問い合わせ先
        
   保健体育課 健康・安全教育係 
           TEL 0742-27-9862
 

 

【2】「体罰に関する研修会」を開催しました 

 
<生徒指導支援室>
 
 平成26年5月16日(金)、橿原市立かしはら万葉ホールにおいて、県内国公私立小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び高等専門学校の生徒指導担当者及び部活動担当者、各市町村教育委員会・県教育委員会事務局及び教育振興課担当者、県内国公私立小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び高等専門学校の管理職620名が参加し、体罰に関する研修を行いました。
 体罰が起こる余地のない指導を推進するために、県教育委員会が作成した教職員向け体罰防止啓発資料「信頼される教職員であり続けるために」を活用した教職員一人一人及び学校組織としての取組や望ましい指導方法、判例研究等により得られた体罰の問題点、体罰事象が起こった際の適切な対応等について研修を深めることができました。

          ※お問い合わせ先
        
   生徒指導支援室 生徒指導第二係 
           TEL 0744-32-9505

 ※上記資料は「奈良県先生応援サイト」の【資料・データ】のページからダウンロードすることができます。

【3】共生社会の実現と職業教育の充実
   ―奈良県立高等学校インクルーシブ教育推進校の設置について―
 

 
<学校教育課>
 
 共生社会の実現に向け、県立高等学校と県立高等養護学校との交流及び共同学習を推進し、平成28年4月から県立高等養護学校の分教室を設置するため、県立高等学校に「奈良県立高等学校インクルーシブ教育推進校」を設置します。
 特色ある学科・コース等を有し、職業教育に関する交流及び共同学習が可能となる高円高等学校、山辺高等学校、二階堂高等学校を推進校に指定します。
 推進校及び県立高等養護学校は、各教員が連携を深め、共生社会の実現に向け、両校の生徒の経験を広め、社会性を養い、多様性を尊重する心を育むために、交流及び共同学習を行う予定です。
 指定期間は、原則として3年間です。ただし、必要に応じて同一学校を再度指定することとします。

          ※お問い合わせ先
        
   学校教育課 特別支援教育係 
           TEL 0742-27-9856

 

【 スクープ 奈良TIME! 】 目次に戻る   

「山粧う」から「山笑う」へ  吉野高等学校「奈良TIME」の取組 

                                   
                                   奈良県立吉野高等学校

 
 昨年度、本校の「奈良TIME」は、山粧う季節の11月8日に行った自校演習林での植生学習と植物採集から始まりました。
 本校は県内で唯一の自校演習林をもっています。本演習林は、学校から7km離れた吉野林業地域の真っ只中にあり、8.4haの広さがあります。ほとんどはスギとヒノキの人工林ですが、高度700mの山頂付近には、約1haの広葉樹林帯を有しています。その広葉樹林帯と人工林の境界地域で、森林科学科1年生が、吉野林業地域の典型的な植生と天然の広葉樹林帯との植生の違いについて学習しました。また、「落葉と常緑」と「針葉と広葉」の植物の性質による分類学習も併せて行いました。そして、生徒自らが針葉樹か広葉樹かを判別し、採集した2種類の葉を学校に持ち帰り、後日、シートに貼った2種類の葉を、情報処理室でPCを使って、植物学的同定を行い、名前や分類名等を調べ、シートに書き入れて成果物として仕上げました。
  さて、平成26年度が始まり、山笑う季節となりました。本校では、昨年度の実績を礎として、今年度より「奈良TIME」を学校設定教科・科目として、第1学年に2単位設定しました。さっそく、森林科学科1年生は、5月9日に自校演習林に行き、先輩が植林した50年生の正真正銘の”吉野スギ”を手で触れ、肌で感じる体験学習を行いました。その後、広葉樹林帯まで登り、山笑う季節だからこそ見ることができる森林の姿を、真近に見て感じる体験学習を行いました。生徒の感想に、「森林は、中に入ると遠くから見ている姿と全く違う様子で、森林が立体構造をしていることがよくわかった。」というものがありました。このことは、「奈良TIME」の学習のねらいを、単に”ふるさと学習”だけで終わらせるのではなく、幅広いものの見方や考え方を育てる教育として位置付けたこととマッチしており、大変よいスタートが切れたと感じています。  

学習の様子(写真)はこちら


【 奈良県の先生になろう】 目次に戻る 

【1】平成27年度奈良県・大和高田市公立学校教員採用候補者選考試験について 

 
詳しくは、教職員課ホームページ


【2】奈良県ディア・ティーチャー・プログラムのワークショップを開催しました 

 
 奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第6期第8回のワークショップが、県立教育研究所で行われ、模擬授業と生徒指導について学びました。
 天理市立南中学校の島村果苗先生が、ワークショップの様子を振り返り、報告します。

************************************************************************
                                                                   
 5月18日に、第8回ワークショップが行われました。
 朝の学びタイムでは、受講生全員が「朝の会を想定したスピーチ」に挑戦しました。2分間の設定ですが、思いの外早く終わって時間が余り、戸惑いの表情を浮かべている人もいました。印象に残ったのは、自分の中学生時代を回想した話です。「中間テスト」間近ということで、その話題を選んだのでしょう。先生が自らの経験を語ることで生徒の心に響く話ができることを、生徒の立場で聞いていて感じました。
 その後は、1人15分間の模擬授業を行いました。3度目の模擬授業なので、以前より慣れた様子で授業を進める姿が見られました。
 授業を終えて受講生からは、
・復習に時間をかけてしまい、自分が思い描く導入ができなかった。
・もう少し、生徒と言葉のキャッチボールができたら良かった。
など、反省の声が出ました。受講生は、さらに高い目標を目指したいという眼差しでアドバイザーの先生方からの指導やリクルーターの助言を熱心に聴いていました。
 私自身も、模擬授業は受講生の新たなアイデアに出会えたり、自らの授業を振り返ったりできる良い学びの機会となっています。例えば、今回の模擬授業では、情報端末機器を用いての授業や話し合い活動に視点を当てた生徒参加型授業などがありました。授業の中で教師が一方的に話をするのではなく、主体的に生徒が参加できるように、どの受講生も試行錯誤していました。
 教師自身が学ぶ楽しさを感じながら授業をすることで、生徒もそれを楽しいと感じてくれるはずです。学校現場に出てからも、この経験を生かして、教材研究に力を注いでいってほしいと思います。
 ワークショップの後半は、生徒指導支援室 高木一矢指導主事による生徒指導講義「いじめ問題の理解と対応」を受講し、奈良県内のいじめの実態やいじめの基本的理解、いじめ対応の基礎について学びました。学校現場で日々子どもたちに接している私たちリクルーターにとっても、大変勉強になるお話でした。「事後対応は素早く、事後指導はじっくりと」という言葉をしっかり心に留めて、いじめの問題に対応していきたいと思います。
 
                                                                     リクルーター 天理市立南中学校 島村 果苗

ディアティーチャープログラム講義風景写真  ディアティーチャープログラム模擬授業風景写真 


【3】「奈良県ディア・ティーチャー・プログラム」(教師養成塾)第7期の受講生を募集します 

 
詳しくは、教職員課ホームページへ 



【 すくすく給食!おすすめレシピ 】-その3- 目次に戻る

 
 奈良県内の各地域の産物や旬の食材を取り入れるなどの工夫を凝らした学校給食を紹介します。献立画像をクリックしていただくと、レシピを見ることができます。ご家庭でも、是非お試しください。


  ★今月の献立★
*ゴーヤ入り夏野菜カレー
*コールスローサラダ
*冷凍みかん
*麦ご飯
*牛乳

   ★レシピ★
  画像をクリック→ 
給食写真

 
〔献立紹介〕

 かぼちゃ・たまねぎ・なすなどの夏野菜を使い、ルウから作る本格的なカレーは、奈良市の夏の定番です。このカレーには二種類のカレー粉が使われており、そのうちの一つは、クミン・ターメリック・カルダモン・オールスパイス・コリアンダー・ローレル・メッチ・パプリカ・陳皮・マスタード・ジンジャー・黒こしょう・シナモン・フェンネル・唐辛子・ヂルシード・セロリー・ナツメッグ・クローブ・スターアニス・タイム・セージなどの香辛料が入っている奈良市のオリジナルブレンドのカレー粉です。

【 お知らせ 】 目次に戻る 

【1】「少年の主張」奈良県大会 作品募集!

 
<県青少年・生涯学習課>
   

 毎年、東京都で開催される「少年の主張 全国大会」(独立行政法人国立青少年教育振興機構主催)に向けて、「少年の主張」奈良県大会~わたしの主張2014~を開催します。

 
○ 作品の募集
対象:奈良県内の中学生(相応する学籍、又は年齢にある人を含みます。)
内容:次の1~3のいずれかの内容で、思いや考えたこと、感銘を受けたことなどをまとめたもの
(400字詰原稿用紙4枚程度)
1 社会や世界に向けての意見、未来への希望や提案など。
2 家庭、学校生活、社会(地域活動)、身の回りのことや友達との関わりなど。
3 テレビや新聞などで報道されている少年の問題行動、大人や社会の様々な出来事に対する意見や感想、提言など。
期間:6月2日(月)~7月22日(火)〔必着〕
審査:入賞(13点)、努力賞(60点)を選考
 
○ 「少年の主張」奈良県大会~わたしの主張2014~
日時:平成26年9月7日(日)
   13時30分~16時20分
場所:川西文化会館 コスモスホール(川西町結崎32-1)
発表者:入賞者13名
※ 最優秀賞作品を「少年の主張 全国大会」の発表候補作品として推薦します。  
 
○ 詳細については、こちらをご覧ください。

http://www.pref.nara.jp/item/99182.htm#itemid99182

 

 
           ※お問い合わせ先
            県青少年・生涯学習課 活動支援係
            TEL 0742-27-8615     FAX 0742-27-9574


少年の主張昨年度全体写真 
                 「昨年度全体写真」

【2】「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定 

 

<県立教育研究所>   

 
 奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後6時~午後7時)の中で、午後6時40分~45分頃に放送します。

   
○6月11日(水) 「インターナショナルアートフェスティバル」
                             [奈良県JETNet(青年連絡協議会)]


○6月18日(水) 「教育セミナー2014」
                          [県立教育研究所]


○6月25日(水) 「奈良県立青翔中学校」
                          [学校教育課]



   ■過去の放送分は
こちらの Webページでご覧いただけます。

         ※お問い合わせ先

           県立教育研究所 教科教育部 調査情報係  
           TEL 0744-33-8907  FAX 0744-33-8909


【報道発表資料 】 4月30日~5月28日  目次に戻る

 2014年05月28日 平成27年度全国高等学校総合体育大会奈良県実行委員会大会(インターハイ)ホームページが出来ました!
 2014年05月28日 平成26年度家庭教育支援講師の名簿を掲載しました 
 
2014年05月20日 保健体育課の公募型プロポーザル公告情報(平成27年度全国高等学校総合体育大会奈良県開催競技種目別大会における会場設営計画資料作成業務委託)は、こちらです。
 2014年05月16日 平成25年度の学校・地域パートナーシップ事業の取組を掲載しました。 
 2014年05月15日 南部地域での高校生部活動・勉強合宿促進プロジェクト 
 2014年05月08日
 平成26年度新規採用教職員辞令交付式教育長講話
 
 2014年05月01日
 家庭教育啓発チーム「きらら」第2期を募集します

 2014年04月30日 “教育セミナー2014”の開催について

【 お願い 】 目次に戻る

 
 読者の皆さんのご意見を反映するためにも、ぜひメールマガジンのアンケートにご協力
ださい。また、取り上げてほしい記事や、紹介してほしい学校の取組等がありましたら、本メールマガジンの下部にあります発行先までご連絡ください。



橿原考古学研究所  
 橿原考古学研究所附属博物館のWebページは、こちら



「奈良県先生応援サイト」はこちらから。または「奈良県先生応援」で検索してください。 
応援サイト
※Q&Aのページはパスワードが必要です。


◎このメールマガジンは、「まぐまぐ!」を利用して発行しています。
  「ウィークリーまぐまぐ!」の配信が不要な場合は、こちらで解除できます。
              http://www.mag2.com/wmag/

◎「E-夢 はっしん!」のバックナンバーは、 こちらへ。

◎本県の教育に関するご提言、ご意見は こちらからお寄せください。
            

※お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていただきます。
※原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

◎当マガジンの解除は、 こちらへ
              http://www.pref.nara.jp/30523.htm


    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
          〒630-8502 奈良市登大路町30番地
          TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5352
           0742-27-9830(直通)
        
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛