森林環境教育

森林環境教育とは、森林内での様々な体験活動などを通じて、人々の生活や環境と森林との関係について学ぶ機会を子どもたちをはじめ広く国民に提供していくための取組の事をいいます。(林野庁HP参照)

奈良県立野外活動センターでは、森林の持つ多面的な機能や森林整備と木材利用の必要性などに対する理解と関心を深める活動を提供しています。
 

森林の現状

奈良県の森林面積は、28万4千㏊で総面積の約77%を森林が占めています。
日本では、生活様式の変化、木材価格の値下がりなどの原因により人工林の手入れが行き届かず(放置林)、さらに天然林の木も燃料などに使われないため、暗く元気のない森になり、森の保水力などが下がり、水源としての役割や災害を防ぐ役割が果たせなくなっています。
このため、人工林では間伐をきちんとする、天然林の木も適度に利用していく、「植える・育てる・収穫する・使う」という未来につながる森林の持続的なサイクルを行っていくことが大切なのです。


森の多面的機能

森林は私たちの暮らしを守り、快適に、豊かにしてくれます。なぜなら、森林は私たちの暮らしを支える様々な働き(多面的機能)があるからです。

私たちの暮らしを支えてくれる森林の主な働き(森林の公益的機能) 

1、水源の働き ○水を貯え、洪水や渇水を緩和する ○水を浄化する
2、自然災害を防ぐ  ○山崩れを防ぐ ○土砂の流出を防ぐ 
3、自然環境を守る  ○多種多様な生き物の生息・生育の場となっている (生物多様性)
4、保健休養の場を提供する  ○森林レクリエーションの場を提供してくれる ○健康に役立つ 
5、空気を浄化する ○樹木が二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出す
6、地球の温暖化を防止する ○二酸化炭素を吸収・貯蔵する ○木材利用も炭素貯蔵になる
7、木材を供給する ○再生可能な自然としての木材を生産する



活動プログラム

プログラム一覧

 

伐採見学

森林組合の方に来ていただき、チェーンソーを使って実際に間伐する様子を見学し、お話を聞くことができます。



森林観察ハイキング

実際に森の中に入って天然林と人工林の違いや放置林と手入れされた森を見比べ、森林のめぐみとはたらきについて学ぶことができます。



ヒノキの皮むき・丸太切り

間伐したヒノキの皮をグループでむくことができます。

木に直接触れ、手触りを感じ、においを嗅ぎ、年輪を数えるなど、木に親しみを感じることができます。




ノコギリを使って自分たちで皮むきした丸太を輪切りにできます。

林業の大変さを体験すること、また、木くずに触れ、においを嗅ぐことで、木に親しみを感じることができます。



その他の森林活動プログラム

  • グリーンオリエンテーリング
  • 自然観察ビンゴ
  • ウォークラリー
  • ネイチャークラフト
  • 焼き板
  • かざり炭
  • たたき染め
  • チェーンソー体験    
  • 森の話      
  • 自然観察      
  • 登山
  •  など

 

お問い合わせ

県立野外活動センター
〒 632-0231 奈良市都祁吐山町2040
県立野外活動センター TEL : 0743-82-0508 / 
FAX : 0743-82-2026