2020年9月号
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お題
『紅葉』
竜田川は、平安時代初期の貴族・歌人である「在原業平」や平安時代中期の僧侶・歌人である「能因法師」が詩に残したほど、紅葉の名所として有名です。
おみごと!
くるくると紅葉の上に散る紅葉未練はないわ幸せでした
谷口 委佐子さん/70代・桜井市
【選評】永遠の別れをしのばす作品。心身ともに幸福感に満ちている。
おみごと!
友と行く夕日をあびた通学路色づくもみじ深吉野(みよしの)の里
石﨑 美千子さん/60代・奈良市
【選評】事実を踏まえた過去の思い出が現在までも息づいているようだ。
竜田川水面(みなも)彩る紅葉たち古(いにしえ)の秋思い巡らす
ヒロさん/50代・上牧町
登るほど秋深まりし奥大和吹く山風に紅葉散り行く
吉村 禎三さん/80代・大和高田市
平安の時を偲びて竜田川令和の紅葉川藻に光り
吉川 榮子さん/90代・斑鳩町
よちよちと歩む幼にふりかかる紅葉ひとひら血潮の色す
西田 美千代さん/70代・橿原市
車椅子二人で押して紅葉狩り姑も夫も帰らぬ人に
小泉 和子さん/70代・上牧町
【応募総数68首】多数のご応募ありがとうございました。
選者 現代歌人協会 筒井 早苗さん
《12月号の募集》
写真をお題として設定し、奈良らしい短歌を募集。皆さんから寄せられた短歌の中から、7作品を選定し、本誌に掲載します。特に「おみごと!」な作品には、
記紀・万葉プロジェクトグッズ(トートバッグ・しおり・せんとくんのバッジ)
をセットでプレゼント。
12月号のお題
『星』
五條市にある大塔コスミックパーク「星のくに」。天文台やプラネタリウム館で星座の勉強をしたあとは、満天の星空を見上げながらロマンティックな気分に浸ることができます。
《募集ルール》
◆原則5・7・5・7・7の31文字
◆文語・口語を問いません
◆応募数は1人につき1作品
◆未発表のオリジナル作品
申
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郵送かFAX、HPから短歌作品・住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を下記へ。発表の際、匿名を希望される人は、その旨明記。
10/19必着
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問
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県広報広聴課
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電話
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0742-27-8326
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FAX
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0742-22-6904
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URL
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www.pref.nara.jp/38579.htm
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