小野広治
除湿乾燥(温度40℃、相対温度65%の一定条件)と天然乾燥(室内放置)で7日間乾燥した後、21日間室内放置し、期間中の形質変化を検討した。除湿乾燥材は天然乾燥材に比べて、乾燥後の収縮や背割りの変動が小さく、割れの発生も少なかった。
坂野三輪子・和田 博
スギ間伐材に煮沸処理、熱盤圧締処理を施し、反り・狂いを防止することを試みた。2時間の煮沸処理は木口付近の表面割れの発生防止に、30分の熱盤圧締処理は反り防止に効果があった。
中村嘉明
高温熱処理によって、ベイツガ、ベイヒバ、ヒノキより製造した疑似埋木の材質を検討した。その結果、比重は低減するがさほど大きくない。ヒノキ、ベイヒバでは素材の耐朽性は損なわれない。耐摩耗性は素材よりも若干低下する、等の性質が明らかにされた。またこれらの疑似埋木はソフトな感触の木材でもある。
伊藤貴文・松山將莊
ヒノキ内樹皮パルプシートの湿紙強度の改善を計るために、針葉樹未さらしクラフトパルプの混入およびアクリル系エマルジョンポリマーの内添を行い、湿紙強度と含水率との関係を中心に検討を加えた。
魚澤 傳・倉谷幸作
スギわん曲集成柱を用いたカーポート(2.0m×4.8m)を試作した。製造原価は約228,000円であったが、自分で組み立てれば市販品より安く作ることができる。機能も実用上問題はなかった。
吉野スギの材質と強度
木造格子シェル構造(なら・シルクロード博)展示館の部材
江口 篤・中西祺周
「なら・シルクロード博」において、木造格子シェル構造のパビリオンが建設されたが、これに使用される格子部材として、県内産70~80年生スギの平割材の材質や強度性能について試験した結果、一般に報告されているスギ並材に比べて、かなり高い性能を有する材料であった。