2022年6月号
|
|
お題
奈良県景観資産より
『棚田』
御所市にある菩提寺の周辺には棚田が広がり、遠くには大和三山が望めます。田植えの頃には、田に満々と湛(たた)えられた水に光が反射する幻想的な風景が見られます。
おみごと!
幼い日一緒に遊んだ段々畑あの時の友元気でいるか
松本 悦子さん/60代・川西町
回想の歌は甘くなりがちだが「元気でいるか」の力強い響きとともに作者の健やかさも感じられる。
おみごと!
村人の暮らし育む里山の棚田の恵み未来へ続く
扇谷 光廣さん/70代・橿原市
「未来へ続く」は願望をこめた確信であろう。納得のいくフレーズである。
水無月の大和三山見渡せば月の光が棚田照らせる
森下 伊佐夫さん/40代・奈良市
天登る棚田を縫った水脈におたまじゃくしの群れ走る影
稲葉 良岩さん/60代・生駒市
里山の棚田に写る山々の恵みを受けて今日も働く
仲田 京子さん/60代・葛城市
山峡の棚田でこめを作りしを郷の若きは所在も知らずや
西田 美千代さん/70代・橿原市
日や月の光を浴びて生き生きと棚田の苗の風にそよげる
米澤 祐子さん/80代・下市町
【応募総数54首】多数のご応募ありがとうございました。
選者 現代歌人協会 筒井 早苗さん
《9月号の募集》
写真をお題として設定し、奈良らしい短歌を募集。皆さんから寄せられた短歌の中から、7作品を選定し、本誌に掲載します。特に「おみごと!」な作品には、
せんとくんの刺繍入りハンカチ
をプレゼント。
9月号のお題
『ススキ』
日本300名山の一つ俱留尊山。この山から亀の背に似た亀山を結ぶ西麓に広がるのが曽爾高原です。曽爾高原はススキで一面に覆われた草原で、秋にはススキの穂が日差しを浴びて銀色・金色に輝きます。
《募集ルール》
◆原則5・7・5・7・7の31文字
◆文語・口語を問いません
◆応募数は1人につき1作品
◆未発表のオリジナル作品
申
|
郵送かFAX、HPから短歌作品・住所・名前(ふりがな)・年齢・電話番号を下記へ。発表の際、匿名を希望する人は、その旨明記。
7/19必着。
|
問
|
県広報広聴課 |
電話
|
0742-27-8326 |
FAX
|
0742-22-6904 |
URL
|
www.pref.nara.jp/38579.htm
|