2022年9月号
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お題
『ススキ』
日本300名山の一つ俱留尊山。この山から亀の背に似た亀山を結ぶ西麓に広がるのが曽爾高原です。曽爾高原はススキで一面に覆われた草原で、秋にはススキの穂が日差しを浴びて銀色・金色に輝きます。
おみごと!
夕映えにおいでおいでとススキ原かくれんぼした父母もういない
谷口 委佐子さん/桜井市
【選評】甘くならず郷愁(きょうしゅう)を含む写実的な作品。
おみごと!
演劇の舞台にススキ飾付け月からの使者待つかぐや姫
楠本 英子さん/70代・河合町
【選評】具体的な描写に雰囲気が伴う点が良い。
高原の風のままなる花すすき穂向きの方にのぼる望月
岡野 淳子さん/90代・川西町
水害の我が家の跡を狭めつつすすき蔓延(はびこ)り風に戦(そよ)げる
北沢 裕惠さん/80代・橿原市
天高く吾子の声のみ聞こゆるが探せど見えぬススキの迷路
高橋 嘉子さん/60代・奈良市
月光に誘われふらりおもむけば銀波ゆらぐ平城宮跡
コロネさん/20代・吉野町
薄原分け入る鬼と逃げる子の甲高き声風に縺(もつ)るる
近江 菫花さん/50代・滋賀県
【応募総数78首】多数のご応募ありがとうございました。
選者 現代歌人協会 筒井 早苗さん
《12月号の募集》
写真をお題として設定し、奈良らしい短歌を募集。皆さんから寄せられた短歌の中から、7作品を選定し、本誌に掲載します。特に「おみごと!」な作品には、かわいい5色の付箋をプレゼント。
12月号のお題
『霜』
冬の早朝などに地面や草の葉の表面に付着する氷の結晶で、その形(形状・様子)はさまざまです。「万葉集」にも霜を詠んだ歌が数多く(約60首)収められています。
《募集ルール》
◆原則5・7・5・7・7の31文字
◆文語・口語を問いません
◆応募数は1人につき1作品
◆未発表のオリジナル作品
申
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郵送かFAX、HPから短歌作品・住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を下記へ。発表の際、匿名を希望される人は、その旨明記。
10/19必着
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問
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県広報広聴課 |
電話
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0742-27-8326 |
FAX
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0742-22-6904 |
URL
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www.pref.nara.jp/38579.htm
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