特集

県民だより奈良
2023年3月号

子どもの健やかなはぐくみ
特集
みんなではぐくむ健やかな奈良っ子
就学前の教育・保育の取り組み
奈良っ子はぐくみ
 県では、県内の子どもたちが将来に夢と希望を抱き、健やかに成長できるよう、奈良っ子をはぐくむ環境づくりに取り組んでいます。
 令和4年4月には、県の考え方や取り組む施策を明らかにするため、「奈良っ子はぐくみ条例」を施行し、奈良っ子のはぐくみを社会全体で進めています。
 今回の特集では、条例の4つの基本的施策の一つである、「子どもの健やかなはぐくみ」の取り組みのうち、就学前の奈良っ子を対象とした「自然保育」、「食育」について紹介します。
奈良っ子はぐくみ条例の目指すところ
県内で育つ全ての奈良っ子が日々喜びや感動にあふれ、将来に夢と希望を抱きながら、健やかに成長することができる地域社会の実現
4つの基本的施策により実現
男の子
女の子
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奈良っ子はぐくみ基本方針
 「子どもの健やかなはぐくみ」について、子どもに関わる全ての人が、共通の意識を持って子どもをはぐくむためのガイドラインとして策定しました。
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自然保育で非認知能力をはぐくむ
自然
 非認知能力とは、自己肯定感や粘り強くやり抜く力、自律的・主体的に行動する力など、テストで測ったり数値化できない能力のことです。今日の複雑で予測不可能な社会を生きていくための力として、近年注目されています。
 県では、幼児期の自然体験活動が非認知能力を大きく伸ばすことに着目し、令和4年11月から、「奈良っ子はぐくみ自然保育認証制度」をスタートさせました。この制度では、自然体験活動を積極的に取り入れ、活動内容・時間・場所、保育者の配置、安全対策などの一定の基準を満たしている保育施設を認証しています。
 また、認証を受けた施設を対象に、自然保育に必要な経費の一部の補助や、自然保育に関わる保育者の人材育成を行うなどのサポートを実施しています。
奈良っ子はぐくみ自然保育認証制度 ガイドライン
奈良っ子はぐくみ自然保育認証制度
ガイドライン
奈良っ子
自然保育者育成研修
自然保育者育成研修の様子
 自然保育認証制度について詳しくはこちら

奈良っ子はぐくみ自然保育/奈良県公式ホームページ (pref.nara.jp)

子どもも大人も共に育ち合う場をつくっています!
岡本 麻友子さん
森のようちえん
ウィズ・ナチュラ
代表
岡本 麻友子さん
 2010年に親子共に育ち合う「共育の場」として活動をスタートしました。豊かな自然の中で子どもたちの主体性を大切にした保育活動をしています。
 認証制度によって、子どもたちが自然と関わり、自己肯定感などの非認知能力を育む機会が増えていくことを期待しています。幼児期に本当の意味での生きる力が育まれれば、大きくなった時にそれが生かされるはずです。また、子どもたちだけでなく、保護者を含めた大人たちも自然の中でリラックスして保育をしてほしいと思います。大人がリラックスして本音で向き合えば、子どもたちも自分の気持ちを出せるので、生きる力がどんどん育まれていきます。
共育の場
今日やることは自分たちで決めてるんだよ!
共育の場
自然の中で遊ぶのは楽しいね~!
「遊びこそ学び」を大切にしています!
⻆田 道代さん
奈良文化幼稚園
園長
⻆田 道代さん
 当園では「遊びこそ学び」を理念に、子どもたちの丈夫で伸びやかな「心と体」を育む教育を行っています。子どもたちの感性を伸ばすためには、自然が一番の教材です。園内には子どもたちが自然の中で、全力で遊べる環境を整えています。
 森や山へ出掛けるだけではなく、日々の生活の中で自然と触れ合う経験の大切さが注目されています。自然保育認証制度によって、奈良っ子たち、そして周りの大人たちの笑顔がもっともっと輝いてほしいと願っています。
どろんこ遊び
どろんこ、気持ちいい~♪
家庭でできるプチ自然保育コーナー♪
 「自然保育」と聞くと大自然に行かなければならない?と思ってしまいますが、家庭でも簡単にできます!普段室内でする遊びを、近くの公園や緑のある場所でしてみましょう。
 例えば、外でお絵かきをすると、いつもと違った視点で描けたり、親子でいろんな発見ができるかも!気分転換にもなるのでぜひ試してみてください♪
お絵描き
食育で食べ物への感謝の気持ちをはぐくむ
食べ物
 食べることは生きるための基本であり、子どもの健やかな心と身体の発達に欠かせないものです。
 食育では、栽培・収穫、調理などを通じて、食べ物の命の大切さ、自然の恵み、感謝の気持ちをはぐくみます。
 県では、近畿大学農学部と連携して食育プロジェクトに取り組んでいます。
食育で野菜博士がたくさん!
髙倉正孝さん, 西岡理惠さん
幼保連携型認定こども園
よのもと保育園(大和高田市)
副園長 髙倉正孝さん
主幹 西岡理惠さん
 当園舎の横には「ドキドキわくわく農園」があります。自然と触れ合いながら子どもたちと野菜を育て、収穫・調理・食べるという過程から命の大切さを感じられるように食育活動を行っています。
 今回、近畿大学農学部の方々と共に食育プロジェクトに取り組み、旬の野菜について、クイズや絵本、造形活動を通して学びました。回数を重ねるごとに興味や関心を深め、今では、花や葉を見るだけで野菜名を答えられる野菜博士がたくさんいます。
 今回のプロジェクトに参加した子どもの中には、おいしい野菜の見分け方や、だしの種類を得意げに話す姿も見られ、食べる意欲につながりました。肉や魚、野菜そのものの命に気付き、それらに携わる方々に感謝の気持ちを持って食事をいただく、子どもの様子もうかがえました。
 心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」とあいさつができる人に育めるよう、これからも食育に取り組んでいきたいと思います。
ドキドキわくわく農園
大きく育ったね!
食育を楽しみながら!
髙倉正孝さん, 西岡理惠さん
幼保連携型認定こども園
たかやまこども園(生駒市)
園長 井藤 崇文さん
保育教諭 杉下 真未さん(左)
保育教諭 滝川 博美 さん(右)
 近畿大学農学部の学生さんと共に食育活動を実施し、野菜の実り方や調理方法などを学びました。
 絵本やゲーム、製作遊びなどを通して子どもたちが楽しみながら学ぶことで食への興味が深まり、給食の食材を見て「これは土の中で育つ野菜だね!」と友達と話す姿も見られるようになりました。
 また、保護者へ向けて活動内容や取り入れやすいレシピをお知らせすることで、家庭でも子どもと一緒に食を育んだという声が聞かれるようになりました。

ドキドキわくわく農園
この野菜は何かな…?
はぐくみの啓発誌を発行しています!
 
県内の全ての就学前の子どもたちが、質の高いはぐくみを受けられるよう、はぐくみに関わる全ての人に向けて啓発誌を作成しています。「自尊感情を育む」「規範意識を育む」「学習意欲を育む」の3つの視点で紹介しています。
質の高い教育のための手引書
『はばたくなら』
 どのようにはぐくみを進めるのかを確認できるように、また、家庭や小学校との連携の際の参考にできるように、子ども理解や遊びの中での子どもとの関わり方を中心にまとめています。
 幼稚園、認定こども園、保育所等施設類型に関わらずはぐくみの現場で活用されています。
はばたくなら
保育現場の体験や感動を漫画で!
『はばたきの詩』
 『はばたくなら』における「特に大切にしたい援助のあり方」を分かりやすく、新人保育者の成長物語を漫画にしてお伝えしています。保育者を目指す方や、新しく働き始めた保育者の方、子育て中の保護者の方にぜひ読んでいただきたい内容です。
はばたきの詩
『はばたきの詩』について詳しくはこちら

『はばたきの詩』について/奈良県公式ホームページ (pref.nara.jp)

県奈良っ子はぐくみ課
電話 0742-27-8733
FAX 0742-27-2023
ますます子育てしやすくなる奈良県へ
男性の育休取得を応援しています!
奈良県パパ産休プロジェクト
PAPA産休プロジェクト
 改正育児・介護休業法が施行され、令和4年10月から男性は4回にわけて育休を取得できるなど、育休を柔軟に取得しやすい制度が設けられました。
 県では、男性の育児参画・育休取得を応援するために、「パパ産休プロジェクト」を実施しています。パパの育休取得やパートナーとの家事・育児分担、仕事の段取り、子育ての準備のための動画をYouTubeで公開しており、企業の研修でも利用することができます。
パパ産休プロジェクト
子どもが生まれたら… パパ産休を取ってみませんか?
パパ産休とは?
産後すぐのママが特にサポートを必要とする時期に、夫婦で一緒に子育てするための、産後~8週間までのパパの休暇です。
夫婦
なら女性活躍推進倶楽部会員企業の社員さんに聞きました!
村島硝子商事株式会社
村島硝子商事株式会社
業務工事グループ
主任 増谷 清文さん
社内初となる男性育休取得!
誰もがより働きやすい職場へ
 勤続17年目となる増谷さんは昨年9月に育休を取得。社内で初めてとなる男性の育休取得者となりました。
増谷さん
 妻を支えるのは自分しかいない、そんな想いから育休の取得を決めました。会社としては前例がなく、不安でしたが、上司の理解や周囲のサポートもあり、無事取得することができました。また育休がきっかけとなって、復帰後も周囲の理解を得やすく、仕事と育児を両立した働き方ができています。
増谷 清文さん男性社員
 今年も増谷さんに続き、育休取得を予定されている男性社員の方もいらっしゃるとのことです。
 そんな村島硝子商事さんはなんと今年で創業100周年!さらに魅力的な企業へと成長し続ける村島硝子商事さんを応援しています♪
なら女性活躍推進倶楽部
県内の企業・事業所と共に、誰もが働きがいを感じ、いきいきと働き続けることができる職場づくりを目指し、関係団体と共にさまざまな取り組みを展開しています。
なら女性活躍推進倶楽部

ポータルサイトはこちら

なら女性就職応援なび | なら女性活躍推進倶楽部 (pref.nara.jp)

国際女性デー
 3月8日は、「国際女性デー」です。国際女性デーとは、女性の権利、政治、経済分野への参加を推進していくために1975年に国連によって制定された女性を想う特別な日です。
 イタリアでは、いつも家事、育児、仕事、介護など誰かのために頑張っている妻や母親、職場の同僚などの女性に日頃の感謝としてミモザの花を贈る風習があります。日本でも3月8日は「ミモザの日」とも呼ばれ、黄色いミモザの花がシンボルとして親しまれています。
 昨今、女性の活躍が話題になっていますが、世界経済フォーラムが2022年7月に発表した各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数では、日本は146カ国中116位でした。今、日本ではジェンダー平等に関心を持つ企業も増え、世の中の価値観も大きく変わってきています。
 今年の国際女性デーは、家族や職場の女性に日頃の感謝を込めてミモザのお花を贈ってみませんか。
なぜミモザなの?
イタリアで始まった「ミモザの日」は現在世界中に広がっています。ミモザは2~3月頃に開花し、「春を告げる花」、「愛や幸福を呼ぶ花」と言われています。
ミモザの日
県女性活躍推進課
電話 0742-27-8679
FAX 0742-24-5403
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報紙係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報制作係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

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