2023年3月号
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お題
『フキノトウ』
フキの花芽のことで、春の訪れを感じさせる山菜として有名です。数少ない日本原産で、独特な香りと苦味が好まれ、天ぷらや和え物などに利用されています。
おみごと!
腕あげた母に習いしふきみそを孫のよろこぶピザにしのばす
出口 照子さん/60代・天理市
【選評】具体化された下の句が良い。
おみごと!
眩しげに空を見上げるフキノトウ春の息吹を身に纏(まと)わせて
テンテコマイヤーさん/60代・五條市
【選評】人格化されたフキノトウがすんなりと納得できる。
残雪の土手に芽を出すフキノトウ光を浴びて緑輝く
仲田 京子さん/60代・葛󠄀城市
フキノトウ土手にぽつぽつ現れて春の息吹をほんのり醸(かも)す
阪口 君代さん/70代・葛󠄀城市
絵手紙にそして天プラ蕗(ふき)の薹(とう)春を告げます苦さを増して
谷口 委佐子さん/70代・桜井市
ほろ苦きこの味好きと春の野へ母と連れ立ち蕗の薹摘む
北沢 裕惠さん/80代・橿原市
味噌和えの春の香りのふきのとう母を思いて畑(はた)に摘みたる
米澤 祐子さん/80代・下市町
【応募総数97首】多数のご応募ありがとうございました。
選者 現代歌人協会 筒井 早苗さん
《6月号の募集》
写真をお題として設定し、奈良らしい短歌を募集。皆さんから寄せられた短歌の中から、7作品を選定し、本誌に掲載します。特に「おみごと!」な作品には、蚊帳ふきんをプレゼント。
6月号のお題
『うちわ』
奈良団扇(ならうちわ)は奈良時代に骨太な竹骨に紙を貼り渋を塗っただけの渋団扇(しぶうちわ)から始まったと言われています。後に透かし彫りが施され、今では天平文様や風物の優雅な透かし文様が特徴の県の伝統的工芸品です。
《募集ルール》
◆原則5・7・5・7・7の31文字
◆文語・口語を問いません
◆応募数は1人につき1作品
◆未発表のオリジナル作品
申
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郵送かFAX、HPから短歌作品・住所・名前(ふりがな)・年齢・電話番号を下記へ。発表の際、匿名を希望する人は、その旨明記。
4/19必着
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問
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県広報広聴課 |
電話
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0742-27-8326 |
FAX
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0742-22-6904 |
URL
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www.pref.nara.jp/38579.htm
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