平成18年7月1日 奈良県地価調査 結果概要
本年の奈良県地価調査によると、本県の地価は、全用途(宅地及び宅地見込地)の平均で1.9%下落した。
平成3年地価調査以来16年連続の下落となったが下落率は縮小している。
先の地価公示(平成18年1月1日時点)において、住宅地で価格上昇地点が現れたのに続き、今回の地価調査では、商業地においても上昇地点が現れるなど奈良県の地価動向に変化が現れている。
[住 宅 地]
- 全住宅地(市街化区域内宅地及び都市計画区域外宅地)の地価は、下落傾向にあるものの、ほとんどの地点で下落率は前年より縮小しており、平均で1.5%(昨年3.6%)の下落となった。
- 交通利便性の良い地域や良好な環境などにより住宅地として選好性の高い地域では価格が上昇した地点が見られる。
- なお、平成18年3月に開業した「けいはんな線」の新駅付近、その徒歩圏内に位置する地点で上昇が見られる。
- 一方で、大阪都心部への交通アクセスの面で劣る地域及び住宅地が大量に供給されている地域では、比較的高い下落率を示している。
[商 業 地]
- 商業地については、平均で2.2%(昨年5.0%)の下落となり、下落率は前年より縮小している。
- 全般的に下落基調の中、周辺住宅地の地価上昇の影響を受けて価格が上昇した地点が現れた。
- 全体で下落率が縮小しているなかで、下落幅が拡大している地点もあり、個々の地点で格差が見られる。
基準地価格一覧