腸炎ビブリオとは
- 海水や海底の泥に存在し、夏場海水中で大量に増殖し、魚介類に付着して調理場まで持ち込まれ、刺身、寿司、仕出し弁当などが原因で食中毒を起こします。
- 真水では生きられないので、魚介類を調理する前に水道水で良く洗いましょう。
- 一般の細菌より増殖速度がとても速い特徴がありますが、熱には弱いので加熱調理で食中毒を予防できます。
家庭での取扱いポイント
1.魚や刺身などの温度を出来る限り上げないようにすること。
<購入後はすぐに帰りましょう。>
<帰ったらすぐに冷蔵庫へ入れましょう。>
<冷蔵庫から出したらすぐに食べましょう。>
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冷蔵庫を活用しましょう。(温度管理が重要です。)
- 腸炎ビブリオは4℃以下では増殖できません。冷蔵庫(チルド室があればチルド室を利用)にすぐ保存しましょう。
- 冷蔵庫の扉の開閉を少なくし、冷気の循環をさまたげないため食品を冷蔵庫内の7割以下にしましょう。
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- すぐに食べましょう。
- お刺身やお寿司は、買ってから2時間以内に食べましょう。
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2.魚介類に付着している腸炎ビブリオで調理器具等が汚染されるので、他の食品等に汚染を広げないようにすること。(汚染された器具は洗浄・消毒すること。)
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- まな板や包丁等は洗浄・消毒しましょう。
- 魚介類の下ごしらえをすると、使用したまな板や包丁などは腸炎ビブリオに汚染されます。同じまな板などを消毒しないで使うと、他の食品に汚染が広がってしまうので、使用後は洗剤を使って洗浄し、熱湯で消毒しましょう。また手は石鹸を使って十分洗浄しましょう。
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密閉性のある保存容器を準備しましょう。
- 生の魚や切り身などを冷蔵庫で保存するときは、必ずラップなどをかけるか、密閉性のある容器に入れ、他の食品を汚染しないようにしましょう。
- 魚介類を買った後、肉汁や余分な水分が漏れないようにビニール袋に入れて持ち帰りましょう。
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3.調理中は、十分に流水で洗浄すること。
- 魚介類を調理する場合、表面や内臓を取った後も十分に流水で洗浄しましょう。
(腸炎ビブリオは真水中では生きられません。)
奈良県・保健所