生体内毒素型

主な食中毒菌の特徴と予防対策~生体内毒素型(生体内で毒素が作られる食中毒)

腸管出血性大腸菌(O157)

特徴
牛など動物の腸管内に存在し、ベロ毒素を産生し、少量の菌量で発症するため人から人への感染もある。
また、潜伏期間が長く原因の特定が困難である。
原因食品
ハンバーグ、生レバー、加熱不十分な食肉

主な症状/潜伏期間
腹痛、下痢(血便)、発熱、腎臓障害/2~7日(主に3~5日)
予防方法
・食品(特に食肉)は中心部まで75℃1分以上加熱する。
・調理器具の十分な殺菌消毒、手洗いの励行。
 

ウエルシュ菌

特徴
土壌中や水や動物の腸管等、自然界に広く分布し、芽胞を形成し、空気がない状態で発育し、毒素を産生(毒素は熱に弱い)する。
原因食品
カレー、シチュー、スープ

主な症状/潜伏期間
腹痛、下痢/6~18時間(主に8~12時間)
予防方法
・加熱調理済み食品を常温で放置しない。
・保存するときは小分けして早く冷えるようにする。
・食べる前に、十分再加熱する。