1.趣旨
令和5年は、老人福祉に関する原理が法律上規定された老人福祉法が制定されてから60年を迎えます。高齢化の進展により介護や支援を要する方、認知症の方が、今後さらに増加することが見込まれます。人生100年時代といわれる現在、誰もが健康で安心して、生きがいのある生活を送ることができる健康長寿社会を築くことが重要です。
全ての年代の人々が希望に応じて意欲・能力をいかして活躍できるエイジレス社会を目指し、高齢期の暮らしを具体的に描ける地域コミュニティを作り、地域での支え合いや医療・介護・福祉の連携促進により、高齢者ができる限り住み慣れた地域で生活できるよう、地域包括ケアシステムの深化・推進に向けた取り組みが進められています。
高齢者やその家族、地域住民がその人らしく、共にいきいきと地域で暮らし続けることができるよう、多世代交流や就労的活動を含めた介護予防や社会参加の場の充実を図ることが打ち出されています。
こうした状況をふまえ、国においては、9月15日から同月21日までの1週間を「老人の日・老人週間」と定めて、キャンペーンを展開することとしています。
本県においては、「老人の日・老人週間」を「老人の日・高齢者保健福祉月間」と拡充し、標語や目標を国と統一し、1ヶ月間取り組みを展開します。
2.期間
令和5年9月1日~30日までの1か月間
3.標語
「みんなで築こう 健康長寿と共生社会」
4.主唱
奈良県、(社福)奈良県社会福祉協議会、(一財)奈良県老人クラブ連合会
5.目標
すべての高齢者が安心して暮らせるまちづくり、高齢者の社会参加・ボランティア活動の促進、高齢者の人権の尊重等、以下の6つの目標を掲げ取り組むことを提唱します。
(1)すべての高齢者が安心して自立した生活ができる、保健・福祉のまちづくりを進め、ふれあいの輪を広げよう。
(2)高齢者の知識、経験や能力をいかした、就労・社会参加・ボランティア活動を進めよう。
(3)高齢者の生きがい・健康づくり、介護予防等への取り組みを進めよう。
(4)高齢者の人権を尊重し、認知症高齢者への支援のあり方や介護問題等をみんなで考え、高齢者や介護者を支える取り組みを積極
的に進めよう。
(5)高齢社会における家族や地域社会等の役割を理解し、多世代がお互いに協力して安心と活力ある健康長寿社会をつくろう。
(6)減災や防災への取り組みに関心を持ち、日頃から地域でのつながりを築こう。
※「老人の日・高齢者保健福祉月間」運動は、国の「老人の日・老人週間」キャンペーンを拡充するものです。
<主な行事予定>
1 県実施の敬老事業等
(1)福祉医療部長による長寿者訪問(9月19日更新:訪問者について、副知事から福祉医療部長に変更となりました。)
県内男女最高齢者の方に、祝状及び記念品を贈呈
賀川 滋子さん(女性) 112歳 大和郡山市
※男性最高齢者(107歳)は匿名希望のため公表しません
(2)新百歳高齢者へお祝い品の贈呈
今年度に百歳を迎えられる方に祝状及び記念品を贈呈
2 県主催の関連行事
(1)第52回シニア県展
展示期間:9月2日(土曜日)から9月6日(水曜日)9時00分~16時00分
※9月4日(月曜日)は休館日
出品数 :216点
表彰式 :9月5日(火曜日)10時30分~
開催場所:大和高田市文化会館(さざんかホール) 展示ホール
(2)老人福祉功労者等表彰
多年にわたり高齢者福祉の向上に寄与された個人及び団体の中で、その功績が特に顕著と認められる方に対して知事表彰を行います。
老人福祉功労者 : 15名
老人福祉施設功労者: 1名
優良老人クラブ : 15クラブ
表彰式 : 9月8日(金曜日)13時30分~
開催場所: 奈良県コンベンションセンター会議室 103および104
3 県内市町村の関連行事
期間中の各市町村の関連行事についてはこちら(pdf 214KB)