奈良県内栽培のシャクヤク花から清酒酵母を新たに分離
~シャクヤク花酵母使用濁酒が誕生~
奈良県産業振興総合センターは、県内で栽培されているシャクヤク花から清酒酵母を分離しました。その酵母を使い、葛城酒造株式会社(御所市)において濁酒『百楽門 華(ひゃくらくもん はな)』が誕生しました。
内容
シャクヤク(ボタン科)は5月頃に花を咲かせる多年草で、根を乾燥させたものは鎮痛や血行促進効果があり、漢方の生薬として使用されています。奈良県では2012年度より「漢方のメッカ推進プロジェクト」を部局横断で進めており、漢方の原料となる薬用作物の生産、漢方に関連する新たな商品・サービスの創出に向け、県内の産業活性化に取り組んでいます。産業振興総合センターでは新たな漢方関連醸造商品を目指し、奈良県内の栽培地で生薬用、観賞用として栽培されているシャクヤク花より、清酒酵母の分離を検討した結果、清酒醸造に適した酵母を分離することができました。
この度、そのシャクヤク酵母を用いた、華やかな香りを持ち軽快な酸味のある濁酒(日本酒)が、葛城酒造株式会社より商品化されました。
下記のとおり、令和6年3月10日より販売されています。
商品名 『百楽門 華』
製造:葛城酒造株式会社(御所市名柄347-2)
内容量 720 mL
価格(税込) 1,980円(720 mL)
発売日 令和6年3月10日(日曜日)
販売場所
葛城酒造株式会社(御所市名柄347-2)
東川酒店(御所市西町121-1)
報道資料はこちら
<問い合わせ先>
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〇濁酒の製造・販売に関すること
葛城酒造株式会社 :TEL 0745-66-1141
代表取締役 久保 伊作
代表取締役 谷口 明美
〇研究内容に関すること
奈良県産業振興総合センター 産業技術研究部 :TEL 0742-33-0863
バイオ・食品グループ 立本 行江
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