長寿命化修繕計画・定期点検要領・市町村支援の取組

長寿命化修繕計画(個別施設計画)

平成25年の道路法改正等を受け、平成26年7月より、道路管理者は橋梁、トンネル等について、5年に1度、近接目視で点検を行い、点検結果として健全性を4段階に分類し診断結果を保存するとともに、効率的な修繕を行うこととされました。

 

奈良県では、点検・診断・措置・記録のメンテナンスサイクルを確実に実施するため、長寿命化修繕計画(個別施設計画)を橋梁、トンネル、大型構造物それぞれについて作成しました。

 

奈良県橋梁長寿命化修繕計画(個別施設計画)

奈良県トンネル長寿命化修繕計画(個別施設計画)

奈良県大型構造物長寿命化修繕計画(個別施設計画)

 

奈良県道路橋定期点検要領(案)を改定しました 令和6年9月

定期点検の質の向上や合理化・効率化を目的に、診断(性能の推定)の記録方法の変更、点検項目・記録の合理化、点検データの記号化・標準化を図るために改定された「道路橋定期点検要領 令和6年3月 国土交通省 道路局」の内容を反映させるため、奈良県道路橋定期点検要領(案)を改定しました。

 

奈良県道路橋定期点検要領(案)

付録1-1_本要領(案)が規定する様式その1

付録1-2_本要領(案)が規定する様式その2

付録1-3_技術的助言が規定する様式、本要領(案)が規定する様式4

付録2_損傷程度の評価区分

付録3_特に注意が必要な損傷

付録4_橋梁ID付与要領

 

「奈良モデル」による市町村支援の取組(群マネ)

本県では市町村合併があまり進まなかったことから、規模が小さく市町村が多く存在しています。また、人口減少と少子高齢化社会が進む中で、住民サービスを維持・向上させていくためには、行財政運営の効率化が必要です。そこで本県では、県と市町村、あるいは市町村同士の連携・協働を図る、市町村合併に代わる地域にふさわしい行政のしくみとして「奈良モデル」という取組をさまざま分野で行っています。

 

奈良モデルとは (市町村振興課のページに移動します。)

 

道路施設の老朽化対策においても市町村の土木技術職員が不足していることから本取組を行っており、県が一括発注する「垂直補完」と、近接する市町村が共同で発注する「水平補完」を組み合わせることで、効率的に老朽化対策を行っています。

具体的には「垂直補完」では、市町村の長寿命化修繕計画の策定業務、定期点検業務、補修設計業務・工事を県が受託し、発注を行います。「水平補完」では、複数の市町村が定期点検業務の発注を共同で実施します。

この「奈良モデル」の取組により、奈良県全体の道路施設の老朽化対策を促進するとともに、市町村職員の技術力の向上を図り、技術職員の不足という課題の解決を目指しています。

 

実施方針(pdf 210KB)

 

また、国土交通省では、自治体の技術系職員が限られる中でも、的確なインフラメンテナンスを確保するため、複数自治体のインフラや複数分野のインフラを「群」として捉え、効率的・効果的にマネジメントしていく「地域インフラ群再生戦略マネジメント(群マネ)」を推進しています。

今般、群マネの全国展開に向けて、先行事例におけるノウハウ等を参考として「群マネの手引き」が作成・公表されました。

「奈良モデル」は群マネの先行事例としてご紹介いただいておりますので、是非ご一読ください。

 

群マネ特設HP (国土交通省の群マネ特設HPに移動します。)