本県では市町村合併があまり進まなかったことから、規模が小さく市町村が多く存在しています。また、人口減少と少子高齢化社会が進む中で、住民サービスを維持・向上させていくためには、行財政運営の効率化が必要です。そこで本県では、県と市町村、あるいは市町村同士の連携・協働を図る、市町村合併に代わる地域にふさわしい行政のしくみとして「奈良モデル」という取組をさまざま分野で行っています。
奈良モデルとは (市町村振興課のページに移動します。)
道路施設の老朽化対策においても市町村の土木技術職員が不足していることから本取組を行っており、県が一括発注する「垂直補完」と、近接する市町村が共同で発注する「水平補完」を組み合わせることで、効率的に老朽化対策を行っています。
具体的には「垂直補完」では、市町村の長寿命化修繕計画の策定業務、定期点検業務、補修設計業務・工事を県が受託し、発注を行います。「水平補完」では、複数の市町村が定期点検業務の発注を共同で実施します。
この「奈良モデル」の取組により、奈良県全体の道路施設の老朽化対策を促進するとともに、市町村職員の技術力の向上を図り、技術職員の不足という課題の解決を目指しています。
実施方針(pdf 210KB)
また、国土交通省では、自治体の技術系職員が限られる中でも、的確なインフラメンテナンスを確保するため、複数自治体のインフラや複数分野のインフラを「群」として捉え、効率的・効果的にマネジメントしていく「地域インフラ群再生戦略マネジメント(群マネ)」を推進しています。
今般、群マネの全国展開に向けて、先行事例におけるノウハウ等を参考として「群マネの手引き」が作成・公表されました。
「奈良モデル」は群マネの先行事例としてご紹介いただいておりますので、是非ご一読ください。
群マネ特設HP (国土交通省の群マネ特設HPに移動します。)