2011年度

平成23(2011)年度

1月23日(月)


在日外国人児童生徒に関する指導についての教育講演会
 在日外国人児童生徒に関する指導についての理解を深め、今後の外国人教育の指導に役立てることを目的に、教育研究所で開催しました。


 講演   『違いを認め合うクラスづくりを進めよう
               ~異文化理解を通して~』写真01

     プール学院大学  中島智子さん

 中島さんは、外国人児童生徒の受け入れに関わるポイントとして、
 1  文化的背景の異なる子どもと前向きにおおらかに接しよう。
 2  子どもの居場所をつくり、子どもの良さを生かそう。
 3  具体物を使いながら、わかりやすく説明しよう。
 4  外国人の子どもと他の子どもとの対等な学び合いをつくろう。
 5  一人のための工夫は、他のみんなにとってプラスになる。
をあげられました。最後に、「どんな取組でもいいので、何かを
始めてほしい。さらに、外国人教育に経験の深いベテランの先生と
若い先生が、なかなかつながっていない現状がある。
忙しい学校環境であるが、経験豊かな先生の話をしっかりと聞いて、
具体的な取組を継承していってほしい。」と結ばれました。


写真02 実践報告   『世界すてき発見~多文化共生~』
   大和高田市立片塩小学校
                昨年度3学年担当教員

 外国人児童が自身のルーツに誇りを持ち、胸を張って生きていくことを
願い、その第一歩の学習とするために取り組んだ。そして、タルづくり、
ユンノリ、フィリピンの留学生との交流会などに取り組んだことにより、子ど
もたちは様々な国の持つ良さを感じるとともに、楽しい出会いを通して外国
への興味・関心を高めることができるという報告をしていただきました。
 

12月17日(土)


識字合同学習会(第10回ふれあい広場)
 
 県内の識字学級等のさらなる発展と充実を図ることを目的に、御所市アザレアホールで開催しました。今回は、高等養護学校から3名、大淀養護学校から1名の生徒の皆さんが運営に協力してくれました。


識字写真1    舞台発表 各識字学級等の取組紹介
           識字学級生等による作文発表
           落語
            ミニコンサート
            (大和高田市立高田小学校合唱クラブ)
      作文発表では、自分の生い立ちや学ぶことの意義、
     識字への熱い思いが語られました。参加者からは、
     「感動しました。」「勇気をもらった。」「がんばる力をい
     ただいた。」といった感想が寄せられました。

 

識字写真2    展 示   県内の識字学級生等の作品
      会場エントランスには、各識字学級等の豊かな取組が伝わる
     様々な作品を展示しました。鑑賞された方々からは、「いろいろ
     な作品を見ていい勉強になった。また、こんな機会をもって欲し
     い。」という声が寄せられました。









9月8日(木)・10月3日(月)・10月25日(火)

人権教育コーディネーター研修講座
 各市町村および社会教育関係団体における人権教育の具体的な推進のため、人権や人権問題に関する認識 の深化を図ることを目的に、3回に分けて開催しました。
  個別の人権課題をテーマに、下記のとおり、講演やフィールドワークを行いました。


9月8日(木)

 ▼講演1 「奈良県における犯罪被害者への支援策」
 ▼講師  安本正彦さん(県人権施策課 課長補佐)
 ▼講演2 「犯罪被害者の人権」
 ▼講師  宮代トシ子さん(なら犯罪被害者支援センター事務局長)
 ▼内容  犯罪被害者が受ける一次的、二次的、三次的被害の内
      容とその具体的な支援策について講演していただきました。



講座1

10月3日(月)

 ▼講演1 「国際交流の現状と課題」
 ▼講師  吉田浩巳さん(まちづくり国際交流センター理事長)
 ▼講演2 「奈良県に住んで―外国人から見た社会―」
 ▼講師  村上マルガレッチさん(まちづくり国際交流センター講師)
 ▼内容  文化の違いに戸惑う外国の人たちの現状やその具体的
      な支援、国際交流の取組について講演していただきました。


講座2
10月25日(火)
 
 ▼講演  「21世紀の人権と地域社会」
 ▼フィールドワーク(河合町・広陵町馬見丘陵周辺)
 ▼講師  吉田栄治郎さん(郡山城跡・柳沢文庫保存会研究員)
 ▼内容  午前は、人権概念の変遷をたどりながら、「新しい人権」、
       「第三世代の人権」という認識のもとで、地域社会にある人
      権課題にどう取り組むかについて講演していただきました。
       午後は、馬見丘陵北部周辺の人権ゆかりの地について
      解説していただきながら、フィールドワークをしました。

講座3
8月5日(金)・25日(木)・29日(月)
人権教育リーダー研修会
  「人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]」について理解を深めるとともに、「人権教育の推進についての基本方針」を基にした人権教育推進の体制づくりを進めるために研修を実施しました。

中塚さん 8月5日(金)

 ▼講演 「性同一性障害と人権」
 ▼講師 中塚幹也さん(岡山大学大学院教授)
 ▼内容   性同一性障害や性的少数者の人権についての現状と
       課題について講演していただき、この問題を考える上で
       認識しておきたい内容について伝えていただきました。







水野さん
 8月25日(木)

 ▼講演 「構成的グループエンカウンターによる学級づくり
    ―子どもの自尊感情をどう育み、どのような集団をつくるのか―」
 ▼講師 水野治久さん(大阪教育大学准教授)
 ▼内容 学級づくりを進める上で認識すべき事柄や構成的グループ
     エンカウンターを活用した学級づくりの方法について、実際の
     アクティビティも含めて説明していただきました。





森田さん 8月29日(月)
 
 ▼講演 「いじめ対応における市民性教育の意義
     ―ソーシャルボンドの育成における集団づくりを基礎として―」
                                                                                                                                                                                                                                                           
 ▼講師 森田洋司さん(大阪樟蔭女子大学前学長)
 ▼内容 いじめ問題に取り組む上での基本的視点や市民性教育の
     意義、ソーシャルボンド育成の必要性などについて講演してい
     ただきました。




6月17日(金)
管理職「人権教育」研修会
 「人権教育の推進についての基本方針」を基にした人権教育の体制づくりの推進に役立てることを目的に開催した。
全体研修 シンポジウム「人権尊重の視点に立った学校づくり~第三次とりまとめの具体化にむけて~」
            講師 春山浩康さん(文部科学省 初等中等教育局児童生徒課課長補佐)
                細井 司さん(奈良県人権教育研究会事務局次長)
                河合隆次さん(奈良県高等学校人権教育研究会事務局長)
 文部科学省が公表した「人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]」を具体化し、各校において人権教育をより推進していくために大切にしたいことを、3人のシンポジストの皆さんから提起していただきました。


グループ別交流会  テーマ「本校の人権教育の推進について」
          
 参加者の皆さんにグループになっていただき、「本校の人権教育の推進について」をテーマに、各校の人権教育の現状と課題等について活発に交流していただきました。
管理職