第231号 H26/9/1

 

「E-夢 はっしん!」


しか 奈良県教育委員会メールマガジン しか

奈良県教育の日E-夢 はっしん!家族イラスト

平成26年9月1日(月)
≪ 第 231 号 ≫


■このメールマガジンを保存いただく方法は、こちらをご覧ください。 
■このメールマガジンは「文字サイズ 中」でデザインしています。
■レイアウトが崩れて見える場合や、文字サイズを変更したい場合は、こちらをご覧ください。
■読者登録をして(登録していただいている方は必要ありません)アンケートにお答えいただいた方の中から毎月抽選で5名様に、せんとくんのクリアファイルとメモ帳のセットをプレゼントします。全国豊かな海づくり大会推進室より提供いただいた11月までの期間限定品ですので、どしどしご応募ください。なお、当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。


発行:奈良県教育委員会事務局企画管理室

 指導する姿勢

 
                                奈良県教育委員会事務局
                                 学校教育課長 大西 英人

 
 少し前になりますが、インターネットで、偏差値が30台の生徒がわずか1年で、驚異的に偏差値を上げて難関大学に現役合格したことを題材とした書籍を紹介していました。
 ゼッタイ無理なことを奇跡的にやり遂げた快挙である、といような内容でしたので、興味を持ち読んでみました。著者は、名古屋の予備校の先生。内容は、ある女子高校生が、この予備校の先生と二人三脚で難関大学に合格するまでの話なのですが、細かなエピソードや結末はさておき(教科の指導方法も心理学的な視点を取り入れ興味深いのですが・・・)、この本を読んで、指導する側の生徒への関わり方や姿勢というものについて改めて考えさせられました。
  心理学にピグマリオン効果というのがあります。簡単に言えば、教師や親が「本気」で期待した場合、子どもはそのように応えるようになるという効果のことです。
 できる子として接すれば、子どもはできる子になる。できない子として関われば、できない子として現れてくる。ということは指導者は「できる子」として接すればよいということなのですが、わかっていても、これをきっちり実践するのはなかなか難しい。この予備校の先生は、ともかくポジティブ。子どもの良いところを見つけるだけでなく、この生徒の「ありのまま」を受容し、向き合います。一般的な褒めて育てるというレベルより、もっと原点、存在のところで肯定しているという感じを受けました。私自身のことを振り返ると、なかなか指導の効果が出ない生徒に対して、当時は「やっぱりおまえは・・・」などと説教していたような気がします。自分としては批判的に見ていたつもりはなく、それなりに、褒め、励ましていたように思うのですが、無意識のうちに子どもたちを批判的に分析し、ネガティブなシグナルを送っていたのではないかと思うと申し訳ない気持ちになります。当時の私は、生徒を受容・肯定することよりも生徒を何とか変えたいという気持ちの方が強かったように思います。
 子どもが大きく変わったというような実践報告などを見ますと、そこには、もちろん工夫された技術やすぐれた方法があるわけですが、何よりも、子どもの力を信じて、子どもを肯定して支援する指導者の積極的な思いや姿勢があるように思います。「子どもは、自ら育とうとする、変わろうとする存在。」「子どもは自分の中に答えを持っている。」これらのことを、指導する側は、技術や方法を伝える以前に、もう一度かみしめて、自分は子どもたちの肯定的な支援者であるという姿勢を意識することが大切なのではないかと改めて思っています。

 
  

【 教育委員会の動き 】 目次に戻る

【1】キラリと輝く!特別支援学校アート展2014を開催しました

 

<学校教育課>

 平成26年8月12日(火)~21日(木)に、奈良県文化会館において、「キラリと輝く!特別支援学校アート展2014」を開催し、特別支援学校の児童生徒等が作成したアート作品(絵、切り絵、貼り絵、書、陶芸、オブジェ等)を展示しました。
 アート展開催について特別支援学校の生徒が副知事へ表敬訪問を行い、アート展のオープニングでは、手話コーラスを披露しました。

           ※お問い合わせ先
            学校教育課 特別支援教育係
                                      TEL 0742-27-9856


【2】地域の力を学校に
    ~地域ボランティアのスキルアップセミナーの開催~ について

 

<人権・地域教育課>

 県が推進する「地域と共にある学校づくり」において、学校と地域をつなぐ役割を担う地域コーディネーターや学校の応援団として協働するボランティア等を対象とした研修を開催します。
 現在、こうした活動に参加していただいている方はもちろんのこと、これから新たにこの取組に参加してみたいと思われる方の受講も大歓迎です。
 学校と地域がパートナーシップの関係で、地域ぐるみで子どもを育てる取組に力をお貸しいただけませんか。

(日時・会場)
 平成26年8月30日(土) 14:00~16:00
  奈良市生涯学習センター(奈良市杉ヶ町23番地)
 平成26年9月 7日(日) 9:30~11:30
  奈良県社会福祉総合センター(橿原市大久保町320-11)
 平成26年9月 7日(日) 14:00~16:00
  下市観光文化センター(吉野郡下市町大字下市3071番地)

(内   容)
 セミナー「地域と共にある学校づくり」 人権・地域教育課
 講  演「地域で子どもを支える大人の役割」
      ~人と上手に関わることが苦手な子どもへの関わりから~
 講  師 天理医療大学 准教授 尾ノ井 美由紀

(参加対象者)

 地域コーディネーター、学校支援ボランティア、学校・地域パートナーシップ事業関係者
 その他「地域と共にある学校づくり」に関心のある方等
 

           ※お問い合わせ先
            人権・地域教育課 地域教育係

                                      TEL 0742-27-9837


【3】県内高校生が「十津川村復興ボランティア活動」を行いました

 
<生徒指導支援室>

 平成26年8月23日(土)に、平成23年9月に発生した紀伊半島大水害の被災地である十津川村の谷瀬地区において、奈良県高等学校生徒会連絡会のボランティア活動の一環として、散歩道周辺整備及び花の植え付け等、同村の地域振興に資するボランティア活動を行いました。
 この活動は、高校生が社会の一員であるということの自覚を深め、人間尊重の精神に立って、社会の中で共に生きる豊かな人間性や自己実現に向かって人生を切り拓く力を身に付けることを目的としています。

           ※お問い合わせ先
            生徒指導支援室 生徒指導第一係

                                      TEL 0742-27-5435


 

 今春、平群町立平群西小学校と平群町立平群東小学校が統合し、新しく開校した、平群町立平群小学校の様子を紹介します。

*************************************************

                  「開校しました」

                                                            平群町立平群小学校 
                                    校長 木村 登美子

 
 本校は平群西・平群東両小学校が一緒になって今年の4月1日に誕生した学校です。校舎は旧平群東小学校の建物を使っていますが、昨年度からの大規模改修工事に伴い、全教室にエアコンが設置されたのも自慢の一つです。もう一つの自慢は、校歌の作曲者が世界的に有名な映画監督の河瀬直美さんだということです。
  校訓と校章についても少し述べます。校訓は「至誠」で、少し難しい言葉ですが誠実、真心という意味です。子どもたちには、至誠とは「自分のなすべきことに一生懸命に取り組むことや思いやりをもつこと」であると言っています。校章は「誠実」「真心」を花言葉にもつ白い小菊とコスモスの二つの花びらがデザインされたものです。
  さて、校名の「平群」は、古事記の有名な「国偲び歌」にもある大変歴史のある名称です。母校や故郷に誇りをもつ子どもの育成、地域とつながる学校づくりをめざしていますが、地域の方々の強力なサポートにより、子どもたちは平群町の歴史や文化についてさまざまなことを学習しています。1学期に子どもたちが学んだことをいくつかご紹介します。

1.6年生・・・古墳について知ろう   平群町観光ボランティアの方に案内していただき町内の代表的な古墳を巡り、古代の歴史を学びました。(写真①)

2.5年生・・・竜田川リバーウォッチ 学校のすぐ横を流れる和歌でも有名な竜田川の川原へ行き、水生生物や環境保全について学びました。

3.3年生・・・菊づくりを学ぶ 平群町の特産品である菊の栽培の仕方を校区の農家の方に教えていただきました。学級園で育てており10月に収穫予定です。(写真②)
 
 他にも低学年の校区探検でブドウ農家の方や地元スーパーの方にもお世話になりました。このように本校には地域にたくさんの応援団の方がおられます。
 開校して1学期が過ぎましたが、昨年度から2校の交流事業を進めていたこともあり、子どもたちは新しい友だちともすぐ仲良くなりました。10月には本校初の運動会が控えています。子どもたちも職員も一致団結して素晴らしいものにしていきたいと思います。

 

  古墳学習写真
           写真① 
 菊づくり学習写真
          写真② 
       
 

 

 奈良市立富雄中学校では、生徒と地域の方々が協力して開発した、ごま団子「富より団子」を学区ブランド産品として根付かせようと活動されています。現在、この活動の中心となっているボランティア部、部長の藤井朋美さんが「夢」を語ってくれました。

*************************************************


 

          「富より団子」を通じて富雄から世界へ!

                            奈良市立富雄中学校 
                             ボランティア部部長 藤井 朋美

 
 「富より団子」は、平成22年度奈良市立鳥見小学校の5年生が文部科学省「社会教育による地域の教育力強化プロジェクト」で古代米について勉強したことがきっかけで、平成23年度富雄中学校の1・2年生が古代米を使った商品として開発した学区ブランド産品です。
 生徒がアイデアを出し合い始まった商品開発は、素人の中学生にはとても難しく、試作は失敗の連続でしたが、地域にお住まいの和菓子職人さんのアドバイスやたくさんの方にご協力いただき完成しました。「富より団子」には『富(お金)よりもひとつの団子で笑顔になって欲しい』『富雄より生まれた団子』という2つの意味が込められています。
 「富より団子」は、餡子を餅粉ベースの生地で包み、月ヶ瀬産古代米の緑米と黒胡麻、赤米と白胡麻をそれぞれまぶして揚げたお団子です。当初は作ってくださるところがなく、どうしたら商品にできるのか悩んでいたところ、奈良市内の和菓子屋さんが揚げない「富より団子」和菓子バージョンを作ってくださいました。しかし、和菓子は日持ちしないため、販売店を増やすことが難しいという問題点がありました。そこで、当初試作していた通りの揚げるお団子を、地域の方に紹介していただいた企業にプレゼンし、冷凍の商品として作っていただけることになりました。
 現在、富雄中学校ボランティア部がこのプロジェクトを引き継ぎ、学校開放の時に冷凍のまま販売、また地域の夏祭りなどで揚げたものを販売しています。また販売店を増やすため、校区内で新規開拓もしています。今年は奈良に来る修学旅行生にも食べてもらえたらと、奈良市内のホテルにも置いていただけないかお願いしようと思っています。
  地域の皆で作り上げた「富より団子」をもっと沢山の人に知っていただくために、インターネット販売すること…これが私たちの夢です。そして世界中の方に食べていただき、奈良のことを知ってもらうきっかけになればと願っています。

 

    団子写真      団子販売写真 

 

【 すくすく給食!おすすめレシピ 】-その6- 目次に戻る

 
 奈良県内の各地域の産物や旬の食材を取り入れるなどの工夫を凝らした学校給食を紹介します。献立画像をクリックしていただくと、レシピを見ることができます。ご家庭でも、是非お試しください。
*************************************************

  ★今月の献立★
 
*天ぷらどんぶり
*きゅうりと油揚げの酢の物  
*なすのみそ汁
*ホームランメロン
*牛乳


   ★レシピ★
    画像をクリック→       
 
給食写真 

 
〔献立紹介〕

 天ぷらどんぶりは、子どもたちの大好きな丼で、えびといかの天ぷらに、夏野菜の「オクラ」も加えました。「オクラ」のねばねばが苦手な子どももいますが、天ぷらにすると、おいしく食べることができます。
 副菜には、「きゅうり」を使った酢の物、また、汁物には「なす」を使い、夏野菜たっぷりの献立です。

 

【 お知らせ 】 目次に戻る 

第36回「少年の主張」奈良県大会~わたしの主張 2014~の開催について

 
<青少年・生涯学習課>
     

 「少年の主張」奈良県大会は、中学生による主張発表大会です。今年は、5,085作品の応募がありました。大会では、原稿審査で選ばれた13名の中学生がそれぞれの「主張」を発表します。
 中学生の皆さんが日頃感じ、思い、考えていること、同年代の皆さんや大人の皆さんへのメッセージなど、様々な「声」に是非耳を傾けてください。
 式下中学校吹奏楽部による演奏も大会を盛り上げます。是非、会場にお越しください。


日 時:平成26年9月7日(日)
     13時30分~16時20分(13時00分開場)
会 場:川西文化会館 コスモスホール
発表者:入選者13名

* 入場無料・申込不要


○ 詳細については、こちらをご覧ください。
  http://www.pref.nara.jp/36697.htm

 


昨年度発表の様子写真
                 <昨年度の奈良県大会の様子> 


         ※お問い合わせ先

           県青少年・生涯学習課 活動支援係  
           TEL 0742-27-8615  FAX 0742-27-9574

「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定

 
<県立教育研究所>
   

 奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後6時~午後7時)の中で、午後6時40分~45分頃に放送します。
   
 ○9月3日(水)  先生の研修講座
              県立教育研究所


 ○9月24日(水) 「少年の主張」奈良県大会
              川西文化会館



   ■過去の放送分は
こちらの Webページでご覧いただけます。

         ※お問い合わせ先

           県立教育研究所 教科教育部 調査情報係  
           TEL 0744-33-8907  FAX 0744-33-8909

 

 【 報道発表資料 】 8月1日~8月29日  目次に戻る


 2014年08月28日 県内高校生が「十津川村復興ボランティア活動」を行いました。
 2014年08月25日 「地域と共にある学校づくり」集いの広場を開設しました!
 
2014年08月25日 平成26年度全国学力・学習状況調査 結果概要
 2014年08月22日 チーム「きらら」第3回研修会を行いました 

 2014年08月20日 家庭教育(9月の月間目標)
 2014年08月13日 平成27年度全国高等学校総合体育大会高校生活動夏休みPRキャンペーンを実施

【 お願い 】 目次に戻る

 
 読者の皆さんのご意見を反映するためにも、メールマガジンのアンケートにご協力ださい。また、メールマガジンの読者登録もしていただければ幸いです。
 なお、取り上げてほしい記事や、紹介してほしい学校の取組等がありましたら、本メールマガジンの下部にあります発行先までご連絡ください。



橿原考古学研究所  
 橿原考古学研究所附属博物館のWebページは、こちら



「奈良県先生応援サイト」はこちらから。または「奈良県先生応援」で検索してください。 
応援サイト
※Q&Aのページはパスワードが必要です。


◎このメールマガジンは、「まぐまぐ!」を利用して発行しています。
  「ウィークリーまぐまぐ!」の配信が不要な場合は、こちらで解除できます。
              http://www.mag2.com/wmag/

◎「E-夢 はっしん!」のバックナンバーは、 こちらへ。

◎本県の教育に関するご提言、ご意見は こちらからお寄せください。
            

※お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていただきます。
※原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

◎当マガジンの解除は、 こちらへ
              http://www.pref.nara.jp/30523.htm


    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
          〒630-8502 奈良市登大路町30番地
          TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5352
           0742-27-9830(直通)
        
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛