住所 五條市野原西5丁目2番59号
電話番号（代表） 0747-22-1112
URL：https://nanwairyou.jp/gojo/index.html
診療科：内科、整形外科、皮膚科
許可病床数：
90床（運用78床）
紹介する「面倒見のいい病院」の取り組み領域
五條病院における入退院支援、介護連携の取り組み
病院の概要
平成28年、南和地域の公立3病院（県立五條病院、町立大淀病院、吉野町国民健康保険吉野病院）の統合再編事業により、急性期医療は南奈良総合医療センター、回復期・慢性期医療は五條病院、吉野病院に役割分担されました。
五條病院は、リニューアルして、平成29年から再スタートし、現在は軽症急性期、回復期患者を受け入れる一般病棟(31床)、地域包括ケア病床(14床)、長期の医療を必要とする難病、末期がん、慢性疾患患者を受け入れる療養病棟(33床)を運用しています。
取り組みのきっかけ
南和地域では高齢化、人口減少が急速に進んでいます。独居の高齢者、認知症患者も少なくなく、介護者も高齢化しており、必要な医療・介護を提供するには厳しい社会環境となっています。これまで以上に医療機関と介護、福祉施設、行政機関とが密に連携することが重要です。国の推進する地域包括ケアシステムを実践するためには、市内で唯一の病院である当院がその中核となって積極的に地域と連携を図る必要があります。
当院では開院当初より、地域医療連携室を病院と地域をつなぐゲートキーパーとして重要視し、特に入退院支援を通じて地域との連携強化に努めてきました。
「面倒見のいい」内容
まず、地域医療連携室が中心となって地区医師会、老人保健施設、特別養護老人ホーム、福祉施設、訪問看護ステーション、五條市といった関係機関と地域の研修会、勉強会、健康イベントなどを通じて交流し、顔の見える関係を構築するよう努めています。
患者さんが入院した時点から退院支援が始まります。医師、看護師、理学療法士、MSW、管理栄養士などの多職種でカンファレンスを実施し、患者のゴール設定を行います。それに合わせて地域医療連携室スタッフが退院後に必要な介護サービスの提供や、施設と入所調整するため、関係機関に速やかに連絡をとります。患者、家族と頻繁に面会、連絡を行い、希望に沿う形で療養先を選択、決定できるように努めています。退院時にも可能な限り退院前のカンファレンスを実施し、在宅医、訪問看護師、施設スタッフ、ケアマネージャーなどと情報共有して退院後も安心して療養できるようにします。
退院後、自宅や施設で病状が悪化した場合、できるだけ早期に地域医療機関、訪問看護師、施設スタッフから連絡を受けて、迅速に診療、入院などの必要な対応を行います。例えば、高齢者に多い嚥下障害については、早期に外来で嚥下内視鏡検査を実施し、言語聴覚士、管理栄養士による指導を行います。フレイル（虚弱）に対しては、管理栄養士と理学療法士が協力して外来、入院でのリハビリ、栄養指導を実施しています。
ご安心のポイント
急な病気やケガで入院となった患者さんや家族の苦悩は、大きな病院を退院すれば終わるものではありません。当院では初期の治療を終えられた患者さんが、ご自宅や施設に早く安心して帰れるように入院中に適切なリハビリや栄養療法を行い、並行して、かかりつけの医療機関、介護・福祉施設、訪問看護ステーションなどと連絡を取り合って退院後に安心して自宅、施設で療養できるように環境を整えます。
また、退院後に自宅や施設で病状が悪化した場合も地域の医療、介護、福祉スタッフと連携を図り、南奈良総合医療センターとも協力して適切な対応を行います。さらに、レスパイト入院の受け入れなど、介護者の休息をはじめ、疾病やけがなどにも対応しています。医療、介護で困った事があれば当院の地域医療連携室にお気軽にご相談下さい。
医療・介護関係者へのメッセージ
南和広域医療企業団では3病院が強力に連携して、急性期から回復期、慢性期までのシームレスな医療提供体制を構築しています。五條病院は、軽症急性期から回復期、慢性期を担っています。患者さんや、地域にとって身近な間口の広い、ハードルの低い病院を目指しています。今後とも地域の医療・介護・福祉に関わるスタッフと連携を強化し、地域の皆さんが少しでも長く、健やかな時間を住み慣れた場所で過ごせるように努めて参ります。引き続き五條病院の運営、活動へのご理解、ご協力をお願い申し上げます。
取組に関する問い合わせ先（部署名）
地域医療連携室
住所 五條市野原西5丁目2番59号
電話番号（代表） 0747-22-1112
URL：https://nanwairyou.jp/gojo/index.html