柿博物館 利用案内 展示内容
柿博物館とは
奈良の柿は、五條吉野地域を中心に、1,810ha(2019年)で生産され、全国第2位の生産額を誇ります。7~8月のハウス柿に始まり、9~10月の「刀根早生」、「平核無」、11~12月の「富有」、「松本早生富有」と長期間にわたり全国出荷されています。
柿博物館は、こうした柿の大産地・五條市の中にあり、先人が残した貴重な柿の栽培、利用の歴史と現状を収集、保存するとともに、広く一般に公開することを目的に1994(平成6)年に開設されました。
五條市内の小学生をはじめ学校・社会教育の場として、また一般消費者と生産者の交流の場として利用されています。柿の実を模した特徴的な外観もあり、「奈良の柿」を情報発信する拠点施設となっています。
柿博物館の利用案内
<交通アクセス>
- JR五条駅より車で約15分
- 京奈和自動車道 五條ICより約7km、車で約20分
<開館時間>
<休館日>
- 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
- 年末年始 (12月28日~1月4日)
<入館料>無料
柿博物館展示内容
柿の魅力を紹介しています
建物は、三角のアルミパネル236枚をつなぎ合わせて柿果実を模した形状をしており、高さ8.7m、直径18.2mあります。館内では、柿の歴史から栽培方法、品種の紹介や利用方法などを学ぶことができます。9月下旬~12月初旬頃には、果樹・薬草研究センターで栽培する約200品種の果実が並びます。建物中央には50人の椅子席があり100インチのスクリーンで柿についてまとめた映像などを上映しています。(写真:様々な柿、シアター)
柿の学名は「Diospyros kaki」神様の食べ物です
「柿が赤くなると医者が青くなる」こんな諺があるように昔から柿は栄養成分が豊富で医者いらずといわれています。特に注目してほしいのはビタミンC、実はみかんの2倍、あの酸っぱいレモンの1.4倍含まれています。柿は生で食べる、干して食べるそれだけでしょうか?実は色々な加工品があります。例えば、柿ワイン、柿酢、柿ようかん、柿ジャム、柿渋あめ、柿バターなどを展示しております。(写真:柿酢、柿バター柿の葉寿司)
柿渋とは柿タンニンとも言われる実はすごい成分なのです
渋みの成分であるタンニンには抗酸化、抗菌作用があり、抗ウイルスの機能などを秘めています。また、防水・防腐作用を示す他、様々な薬効も経験的に知られ、古くから様々な道具や染め物に使われてきました。(写真:柿渋製品、柿渋染め)