農業研究開発センター

農業研究開発センターでは、

1. 優良品種の育成(育種)

2. 加工商品の開発と加工技術の研究(加工)

3. 高品質に繋がる生産技術の開発(高品質)

4. 安定生産技術の開発(安定生産)

5. 省力化技術の開発(省力化)

6. 環境保全型農業技術の開発(環境保全)

7. 薬用作物の安定供給(漢方)

の7つの視点から、オンリーワンの研究開発を目指し、奈良ブランド力の強化を図っていきます。

 農業研究開発センター 季節の風景

(令和5年6月19日更新)

水稲のプール育苗/本所 育種科

 当センターでは、水稲奨励品種の決定調査を行うため、水稲の育苗を行っています。5月に大和高原地域の大和野菜研究センター(宇陀市)で田植えをするため、4月10日に播種し、本所(桜井市)のハウス内でプール育苗を開始しました。なお、本場で例年6月10日頃に田植えする際の苗は、気温が十分高いため屋外で育苗しています。

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(写真:水管理を省力化できるプール育苗)

 

小麦「はるみずき」の収穫/本所 育種科

 当センターでは、農業者が使う小麦種子の元の元となる原原種を生産しており、6月に収穫を行いました。種子は系統ごとに分けて管理するため、混じらないようバインダーで収穫し、網袋に入れたまま乾燥させます。この種子は、採種農家の手により2年かけて増殖され、一般種子となります。なお、新しい奨励品種である「はるみずき」の栽培が、今年の秋から本格的に県内で開始される予定です。

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(写真:小麦「はるみずき」採種ほでの収穫作業)

 

見学・実習の受け入れ/大和茶研究センター

 大和茶研究センターでは、大和茶を身近に感じてもらうため、一番茶の収穫時期である毎年5月に、県内小学校や農業教育機関からの社会見学や教育実習を受け入れています。今年も、奈良県における茶栽培の歴史の解説、収穫作業および茶工場の見学などを行いました。

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(写真左から:収穫作業の見学、一番茶の収穫実習)

 

ジネンジョの植え付け/大和野菜研究センター

 大和野菜研究センターがある大和高原地域では、施設軟弱野菜を中心に有機農業が展開されています。当センターでは、有機農業の推進を図るため、現在栽培されている品目の他に、導入可能な品目の検索と選定を行っています。4月にジネンジョを植え付け、現在は生育や病害虫の発生程度を調査しています。

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(写真左から:ジネンジョ用パイプの伏せ込み、伏せ込んだパイプに種芋を定植、定植後にマルチと敷きワラを設置) 

 

ヨモギの収穫/大和野菜研究センター

 近年、ヨモギ茎葉は健康志向の高まりにより、加工品や入浴剤の原材料として加工業者から求められています。また、ヨモギ種子については、法面緑化業者が購入を希望しています。当センターでは、ヨモギの栽培や収穫技術の開発に取り組んでおり、5月に茎葉の収穫を行いました。

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(写真左から:茶刈機を用いたヨモギ茎葉の収穫、茶刈機によるヨモギ茎葉切断の様子、収穫したヨモギ茎葉を計量)