エイズとは・・・
エイズ(AIDS/後天性免疫不全症候群)とは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスに感染することにより、免疫力が極端に低下する病気です。
HIV感染からエイズ発症までは約10年の潜伏期があるとされており、感染していても自分がHIVに感染していることを気づかない感染者が多数いると推定されています。
主な症状は、初感染期には発熱、咽頭痛、発疹など、無症候性キャリア期には帯状疱疹や性感染症、関連症候群期には原因不明の発熱、下痢、体重減少、発病期には高熱、下痢、リンパ節が腫れる、神経障害や悪性腫瘍の発症などの症状が現れます。
エイズは未だ、完治の方法がない病気です。
感染経路
HIVは通常の環境では非常に弱いウイルスで、握手や咳・くしゃみ、お風呂・プール等では感染しません。
HIVの感染経路は、(1)輸血や注射の回し打ちなどによる血液感染、(2)母親からの母子感染、(3)感染者の精液や膣分泌液による性的接触感染があります。
中でも、(3)の性的接触感染がほとんどの感染原因です。
予防方法
現時点ではHIVのワクチンはありません。そのため、感染予防が非常に重要になります。
主な感染経路である、性的接触感染の予防には、コンドームの使用が有効です。
本人またはパートナーが気がつかない間にHIV感染者となっている場合があります。パートナーとよく話し合い、2人のためにもコンドームを使いましょう。
治療方法について
現時点ではHIV感染の根治療法はまだありませんが、感染したことに早く気づいて、適切な薬剤を継続的に服薬することによって、発症を遅らせるころが可能です。また、定期的に治療を受けることで、発症してもある程度症状をコントロールすることができるようになります。