天然記念物「奈良のシカ」に関する公開シンポジウムの開催について
奈良公園の観光資源として多くの見る目を和ませる天然記念物「奈良のシカ」は、人身事故や交通事故の増加、また、農林業被害や生態系被害の激増など、近年多くの課題を抱えています。これらの課題を解決するには、ゾーニングやその中での保護管理対策を、現状に応じて修正し、地域に応じた保護及び管理の強化を行う必要があります。今回のシンポジウムは今年3月に行われた奈良のシカ保護管理計画検討委員会で決められたゾーニングの見直しとその各ゾーニング内での保護管理対策について、広く知っていただくとともにその実施に当たって考慮すべき事項などを公開の形で広く論議し、より良いものにすることを目的としています。
◇ 開催日時 平成28年5月21日(土曜日) 13時00分~16時45分 (開場12時00分)
◇ 開催場所 国立大学法人奈良教育大学講堂(奈良市高畑町)
◇ 後 援 日本生態学会近畿地区会自然保護専門委員会、関西自然保護機構(KONC)
国立大学法人奈良教育大学
◇ 参 加 250名定員。参加費無料でどなたでも参加いただけます。
◇ 内 容
13時00分~13時15分
開会あいさつ・シンポジウム趣旨説明
中西康博(県土マネジメント部まちづくり推進局理事)
13時15分~13時40分
講演1 これまでの保護と管理のあり方-裁判和解条項(1985)によるゾーニングの説明を中心に-
渡邉伸一(奈良教育大学教授)
13時40分~14時05分
講演2 奈良のシカによる人身事故と交通事故の現状と課題
吉岡 豊((一財)奈良の鹿愛護会事務局長)
吉村明眞(奈良公園のシカ相談室長)
14時05分~14時30分
講演3 奈良のシカと人の関わり-特に餌付け-の現状と課題
立澤史郎(北海道大学助教)
14時30分~14時55分
講演4 周辺部での農林業被害の現状と課題
鳥居春己(奈良教育大学特任教授)
14時55分~15時10分
-休 憩-
15時10分~15時35分
講演5 春日山の森は健全ですか?― 多様性保全とシカとの折りあい
松井 淳(奈良教育大学教授)
15時35分~16時00分
講演6 奈良県内のシカの現状と課題
若山 学(県森林技術センター主任研究員)
16時00分~16時25分
講演7 天然記念物「奈良のシカ」のゾーニング等修正案-総合討論に向けて
村上興正(元京都大学理学研究科講師)
16時25分~16時40分
質疑応答
16時40分~16時45分
閉会挨拶