目次
医療相談窓口について
窓口で対応できるもの
- 診療において充分な説明がなく不安である
- 職員の対応が気になる
- ○○科のある病院を教えてほしい
- 患者とのトラブルにどう対処したらいいか(医療機関からの相談も可)
- どこに相談すればいいのか分からない など
窓口で対応できないもの
- 医師の診断・検査内容の是非
- 医療事故であるかの判断や責任の所在の判断
- 犯罪捜査に関するもの
- 医療機関との民事上のトラブルの仲介
- 特定の医療機関に対する評価
- 医療費に関すること など
あくまでも問題解決されるのはご本人であり、窓口ではそのためのアドバイスを中立的な立場で行います。
治療内容に関する疑問について
治療に関してわからない事がある場合には、主治医から説明を受けることが大切です。ご本人またはご家族の方から、主治医あるいは受付窓口や看護師に説明を依頼してください。
また、医療機関によっては、患者相談窓口や医療相談コーナーを設けているところがありますので、そちらで相談することもできます。
なお、治療に付随する賠償等についても、まず当事者間で話し合うことが先決です。その上で、法的な解決を希望される場合は、奈良弁護士会や市町村の無料法律相談窓口等で弁護士に相談してみてください。
奈良弁護士会
Tel. 0742-22-2035
無料法律相談は、各自治体に電話でお問い合わせ下さい。
セカンドオピニオンについて
「セカンドオピニオン」とは、診断や治療方法に関して、現在診療を受けている担当医とは別に、他の医療機関の医師の意見を聞くことが出来る制度です。
セカンドオピニオンを受けたい場合は、現在の担当医にセカンドオピニオンを受けたいと考えていることを伝え、紹介状や検査結果の資料などを準備してもらう必要があります。
なお、セカンドオピニオンには医療保険が適用されず、全額自己負担となりますので、事前に費用をご確認下さい。セカンドオピニオン受付可能な医療機関は、なら医療情報ネットで確認できます。
なら医療情報ネット(奈良県内の医療機関・医療情報の検索サイト)
転院・退院について
転院・退院の判断は、主治医が専門的知識により患者の病状を踏まえて判断しています。転院・退院の指示に納得できない場合、その理由を主治医に十分確かめるようにしてください。その上で、納得できるまで話し合うようにしてください。
また、転院の必要がある場合は、主治医や病院の地域医療連携室のケースワーカー等と相談の上、転院先を紹介してもらうようにしてください。医療機関にはそれぞれに機能分担がありますが、地域内で密に連携が図られています。
カルテの開示について
患者から診療記録の開示請求をした場合、個人情報取り扱い事業者である医療機関は、原則は遅滞なく開示しなければなりません。逆に開示しない場合には、その理由を説明しなければなりません。診療情報の開示を希望される場合、医療機関によって開示請求の申請方法が定められていますので、医療機関の受付あるいは患者相談窓口等に申し出てください。
医療・介護関係従事者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン(厚生労働省)
診療情報の提供等に関する指針(厚生労働省)
医療費の詳しい内容について
医療機関は、保険診療実施したときは「診療報酬点数表」を基にして費用の一部を患者に請求しています。
支払った料金の詳しい内容、内訳については、当該医療機関の窓口に確認してください。
なお、医療機関に確認しても納得できない場合は、加入している健康保険の管轄官庁(国民健康保険加入者は市町村、全国健康保険協会(協会けんぽ)管掌保険加入者は全国健康保険協会にご相談ください。
病院・診療所・薬局の探し方について
居住地や受診希望の診療科目等から、「なら医療情報ネット」で医療機関を検索することができます。インターネット環境がない方は、お電話をいただければ検索してお伝えします。
ただし、詳細については、各医療機関に直接お問い合わせください。
なら医療情報ネット(奈良県内の医療機関・医療情報の検索サイト)
医療機関を受診する際の心構えについて
「新・医者にかかる10箇条」
- 伝えたいことはメモして準備
- 対話の始まりはあいさつから
- よりよい関係づくりはあなたにも責任が
- 自覚症状と病歴はあなたの伝える大切な情報
- これからの見通しを聞きましょう
- その後の変化も伝える努力を
- 大事なことはメモをとって確認
- 納得できないときは何度でも質問を
- 医療にも不確実なことや限界がある
- 治療方法を決めるのはあなたです
(出典:特定非営利活動法人ささえあい医療人権センターCOML)