ここでは昔のあかりについて紹介します。街灯や家のあかりがあるおかげで、暗い夜でも快適に過ごせるようになりましたが、昔はどのようなあかりでくらしていたのでしょうか?
ここではむかしのあかりについてしょうかいします。がいとうやいえのあかりがあるおかげで、くらいよるでもかいてきにすごせるようになりましたが、むかしはどのようなあかりでくらしていたのでしょうか?
(1)あかりの歴史(れきし)
昔のあかりといえば、真っ先にろうそくが思い浮かぶのではないでしょうか?
日本でろうそくが作られ始めたのは今からおよそ600年前の室町時代といわれています。ろうそくは高価で貴重だったため、使う場面は限られました。普段の生活には灯明が使われました。灯明は油を燃やしてあかりにするもので、鯨の脂や魚の脂、植物の種から絞った油が使われます。明治時代になると石油ランプが輸入され、灯油を用いた照明が一般的になります。ガス灯は街灯などで活躍しますが、ガス管を配管しないとならないので家庭では普及しませんでした。大正時代になって電球が普及し始め、電気の時代が到来します。
ここでは、古民家でそれぞれのあかりを撮影した写真を紹介します。同じ室内で照明によってどのくらい明るさが違うかみてみましょう。
むかしのあかりといえば、まっさきにろうそくがおもいうかぶのではないでしょうか?にほんでろうそくがつくられはじめたのはいまからおよそ600ねんまえのむろまちじだいといわれています。ろうそくはこうかできちょうだったため、つかう場面ばめんはかぎられました。ふだんのせいかつにはとうみょうがつかわれました。とうみょうはあぶらをもやしてあかりにするもので、くじらのあぶらやさかなのあぶら、しょくぶつのたねからしぼったあぶらがつかわれます。めいじじだいになるとせきゆランプがゆにゅうされ、とうゆをもちいたしょうめいがいっぱんてきになります。ガスとうはがいとうなどでかつやくしますが、ガスかんをはいかんしないとならないのでかていではふきゅうしませんでした。たいしょうじだいになってでんきゅうがふきゅうしはじめ、でんきのじだいがとうらいします。 ここでは、こみんかでそれぞれのあかりをさつえいしたしゃしんをしょうかいします。おなじしつないでしょうめいによってどのくらいあかるさがちがうかみてみましょう。
(2)家(いえ)の中(なか)の明(あか)るさをくらべてみよう
【写真1】蛍光灯を灯した様子
【しゃしん1】けいこうとうをともしたようす
蛍光灯のあかりは現代のあかりで、部屋の隅々まで明るく写っています。
けいこうとうのあかりはげんだいのあかりで、へやのすみずみまであかるくうつっています。
【写真2】白熱電球を灯した様子
【しゃしん2】はくねつでんきゅうをともしたようす
白熱電球になると若干暗くなりますが、まだ部屋全体の様子がわかりますね。
はくねつでんきゅうになるとじゃっかんくらくなりますが、まだへやぜんたいのようすがわかりますね。
【写真3】石油ランプを灯した様子
【しゃしん3】せきゆランプをともしたようす
石油ランプになるとどうでしょう、部屋の様子はわからなくなります。ランプの下にある食卓を中心に照らされています。
せきゆランプになるとどうでしょう、へやのようすはわからなくなります。ランプのしたにあるしょくたくをちゅうしんにてらされています。
【写真4】行灯で和ろうそくを灯した様子
【しゃしん4】あんどんでわろうそくをともしたようす
【写真5】行灯で灯明を灯した様子
【しゃしん5】あんどんでとうみょうをともしたようす
行灯も同様に周辺を照らしているのみです。
あんどんもどうようにしゅうへんをてらしているのみです。
このように、昔のあかりは部屋全体を明るくすることはできず、手元が明るくなる程度の光でした。今と違い夜のあかりは乏しく、太陽の昇り沈み、月の満ち欠けに合わせた生活というのが昔のくらしです。
このように、むかしのあかりはへやぜんたいをあかるくすることはできず、てもとがあかるくなるていどのひかりでした。
いまとちがいよるのあかりはとぼしく、たいようののぼりしずみ、つきのみちかけにあわせたせいかつというのがむかしのくらしです。