「食事・排泄自立への取組」における「面倒見のいい病院」の役割とは
入院中の患者さんのうち、約20%が病気による症状や治療の副作用などによって食事や排泄をするときの不自由さが増したと自覚されています。
病院は、次のような取り組みを通じて、入院中から、退院後にも治療前と同じように食事をするための機能を維持すること、自分で排泄を行える機能を維持することを目指し、様々な職種がチームとなってサポートする役割を担っています。
- 管理栄養士による食事の栄養バランスの調整・栄養指導を行うとともに、摂食機能障害をもつ患者に対しては、多職種チームによるケアを行う
- 歯科との連携による口腔指導等を行い、患者の口腔環境を整える
- “自分で食べる”ことを持続するために、嚥下機能の状態に応じた食事を提供する
- 入院早期から、排尿の自立を排尿ケアチームで支援する
- 自宅や施設に退院される方への食と排泄自立・自律に関する相談支援体制がある など
奈良県では、「患者の食と排泄を自立・自律するための支援を行う病院」を目指すべき「面倒見のいい病院」の姿として、県民のみなさまが病気になっても自宅や施設で安心してお過ごしいただける体制づくりを後押ししています。