住所 磯城郡田原本町宮古404-1
電話番号(代表) 0744-32-8800
URL:https://www.kokuho-hp.or.jp/
診療科:内科、外科、整形外科、小児科、泌尿器科、皮膚科、緩和ケア科、麻酔科、放射線科、心療内科、リハビリテーション科
許可病床数:220床
紹介する「面倒見のいい病院」の取り組み領域
![QOL・自己決定の尊重・支援](/secure/264648/bannerG.png)
急性期医療から緩和ケアまで幅広くきめの細かい医療を提供します
病院の概要
国保中央病院は磯城郡3町(川西町、三宅町、田原本町)と広陵町によって平成5年に開設された自治体病院です。11診療科があり、一般病床220床(うち緩和ケア病棟20床)と人工透析21床を有しています。一般病棟のうち、地域包括ケア病棟では在宅復帰に向けたリハビリテーションを中心に提供しています。救急に関しては、成人は桜井地区2次輪番、中南和の小児2次救急輪番に参加しています。
また、訪問看護ステーションを設置し在宅医療や介護の支援も行っています。
取り組みのきっかけ
奈良県には当時、ご自宅で療養しているがん患者さんの症状が悪化したときに緊急で対応してくれる病院がなく、往診をされている先生や訪問看護師からの緊急入院の要請が多くなっていました。
そこで当院では、平成17年5月にこれ以上の治癒を望めないがん患者さんを対象に、院内独立型で20床全室個室の緩和ケアホーム「飛鳥」を奈良県で初めて開設し、症状が安定し住み慣れたご自宅で生活をされている患者さんの症状が増悪した時に、緊急入院の受け入れを行うなどして、ご希望に応じて病院とご自宅との往来を可能にすることのできる体制を構築しました。
現在、医師、看護師のほか多職種がチームを組んで診療に当たっています。
「面倒見のいい」内容
がん患者さんは身体的な痛みだけでなく精神的な苦痛や不安をかかえています。緩和ケアホーム「飛鳥」では、患者さんの思いや考え、生活スタイルを尊重し、身体的、精神的な痛みや苦痛を和らげ、不快な症状を緩和します。そして患者さんだけでなくご家族に対しても心のやすらぎが得られるよう、さまざまなケースのご相談に随時対応しています。
緩和ケアを行うにあたり、まず緩和ケア科の医師と看護師が患者さんの病状や不安に感じている事など面談を通して詳しく聞き取ります。面談をされた患者さんは、ご希望や症状に応じて、病棟だけでなくご自宅でも療養できるようサポートいたします。もし、ご自宅での療養中に急に痛みなどの症状悪化がみられた場合は、緊急で入院していただくこともでき、24時間対応可能となっています。
また、病院併設の訪問看護ステーションと連携し、退院時に住み慣れた環境で過ごしていただけるような支援体制をとっています。
ご安心のポイント
当院の地域支援センターでは患者さんの急変だけでなく、ご家族の介護疲れや不安などさまざまなご相談に対応しています。また、休日夜間を問わず緊急入院にも対応しています。また、ご本人やご家族のご希望があり退院を希望される場合には、ご自宅や施設への退院調整もさせていただきます。
できるだけご本人やご家族のご希望に添えるように、これらの取り組みを進めた結果、退院時に訪問看護ステーションを利用されたり、緊急で入院されたりする方も年々増加しています。
がんと告知されたとしても、残された時間を自分らしく不安なく過ごしていただくためには緊急の受診先や入院先があるといっそう安心いただけるのではないかと思います。
この取り組みは、緩和ケア病棟を有する当院だからこそ出来るサポートだと考えています。
医療・介護関係者へのメッセージ
がんと告知された患者さんは、医療面、介護面と多職種の介入と連携が不可欠です。当院の緩和ケア病棟への申込みをされた患者さんが、安心して過ごしていただけるように、病院としてできる限りご相談に対応させていただきたいと思います。患者さんの疼痛や不安などのコントロールだけでなく、レスパイトの入院やお試しの入院など、患者さんからのご希望がありました際には当院地域支援センターへお問い合わせいただければと思います。
また、当院に入院中の患者さんが退院を希望された場合には、かかりつけの先生や、訪問看護の方々、ケアマネジャーの皆さまなどに相談させていただきたいと思いますので、今後とも引き続き密接な連携をよろしくお願い申し上げます。
取組に関する問い合わせ先(部署名)
地域支援センター
住所 磯城郡田原本町宮古404-1
電話番号(代表) 0744-32-8800
URL:https://www.kokuho-hp.or.jp/