1,大麻
大麻は、近年増加の一途をたどっており、平成21年度も過去最高を記録し、現在若者の間で、タバコ感覚で乱用が広がっています。これは、大麻には害がないという誤った情報に惑わされて安易に使用する若者が増えていることも原因に挙げられます。
大麻を乱用すると、知覚が変化したり、学習障害、記憶障害、人格変化を起こし、また免疫力を低下させることで感染症等にもかかりやすくなります
※大麻の別名:マリファナ、はっぱ、ハッシッシ、チョコ
2,危険ドラッグ
「合法ドラッグ」「脱法ドラッグ」等と称して販売されている薬物です。覚せい剤等と同様に幻覚・妄想等の作用があり、錠剤型の物等さまざまです。これらの多くは薬事法等でその販売等が規制されています。乱用による害も大きく、急性中毒や幻覚等により殺人を起こしたり、健康被害が発生したりします。
※詳細については、 こちら をご確認ください。
3,市販薬 ※オーバードーズ
国の薬物使用に関する全国高校生調査(2021年)によると、 約60人に1人が「過去1年以内に市販薬の乱用(オーバードーズ)をしたことがある」 と回答しています。
薬局やドラッグストアで購入できる「かぜ薬」や「咳止め薬」等を「大量に!」「頻回に!」服用すること(いわゆるオーバードーズ)による健康被害(※死亡例も発生)が社会問題となっています。
市販薬のオーバードーズ問題
10代、20代の若い世代を中心にオーバードーズが増加しています。違法薬物とは異なり「女性が多く」「非行歴が少ない」方が陥るという特徴があるとされています。
この背景には、家庭や学校等で感じる「悩み」「不安」「つらい気持ち」が影響しているとされ、それを和らげるため市販薬に頼ってしまうことが考えられています。
いじめや虐待、親との関係性の悪化、学校での孤立など、市販薬のオーバードーズの裏には深刻な問題が潜んでいる場合もあります。
ひとりで悩みを抱えている方は、ほんの少し勇気を出して、家族、先生、友達、県の相談機関へ相談してください。あなたは一人ではありません。
4,覚せい剤
覚せい剤の成分には、アンフェタミンやメタンフェタミンがあり、覚せい剤のほとんどは海外から不正に密輸入されているものです。形状は白色の粉末または無色透明の結晶で、臭いは少なくやや苦味があります。覚せい剤を使用すると、一時的に中枢神経が興奮しますが、効果が切れると激しい抑うつ状態(疲労感、脱力感)に陥り、イライラするので繰り返し乱用してしまいます。これにより、幻覚や妄想等の症状が現れ、興奮状態や錯乱状態に陥り、他人や家族に暴力を振るったり、傷つけたり、また殺人等他の犯罪に手を染めてしまうこともあります。
また、使用を止めても、何かをきっかけに再燃(フラッシュバック)し、使用にいたってしまうこともあります
※覚せい剤の別名:エス、スピード、アイス、シャブ、ヤーバ