巣山古墳・南エリアの古墳

7. 特別史跡 巣山古墳(公園区域外)

現在、巣山古墳は2000年度から継続して保存整備に伴う発掘調査が行われており、馬見古墳群最大級の古墳です。当公園からは南エリアから臨むことができます。発掘によって様々な副葬品が出土しており、2006年には集濠部分から喪船(木製の船)なども多数出土しており、出土品の充実度から大王級の墓ではないかとされています。
巣山古墳の航空写真 巣山古墳
航空写真(広陵町教育委員会提供) 南エリアから臨む巣山古墳
喪船(巣山古墳出土) 水鳥型埴輪(巣山古墳出土)
喪船(広陵町教育委員会提供) 水鳥型埴輪(広陵町教育委員会提供、阿南辰秀氏撮影)

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8. 狐塚古墳

南エリアと中央エリアにまたがる道路によって分断されているのが狐塚古墳です。道路建設に伴う主体部の調査では、盗掘によって大部分が破壊された墓壙が発見されています。また、近年の発掘調査では、円墳(2号墳)が発見され、その古墳からは2基の主体部が検出されています。

ナガレ山古墳 狐塚古墳の航空写真
梅林からみた狐塚古墳 航空写真(橿原考古学研究所)
玉類(狐塚2号墳出土)
狐塚2号墳から出土した玉類(橿原考古学研究所)

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9. 三吉2号墳

三吉2号墳は巣山古墳の西約100mに位置する小規模な古墳です。墳丘は削平されていましたが、溝と粘土で被覆された円筒棺の主体部が検出されています。文様と蓋の形状から円筒棺は埴輪を転用したものではなく、専用に作られた棺とみられます。

三吉3号墳

10. ダダオシ古墳

南エリアの北西に位置する前方後円墳がダダオシ古墳です。前方部分は破壊されており、築造時の姿は上空からでもわかりにくなっています。

ダダオシ古墳