特集

 

奈良がもっとよくなるように

 皆さんの税金を、県は、1年間どのように使うのか?
その使い道を示す「平成25年度予算」が決まりました。
 県内の経済を持続的に活性化し、くらしやすい奈良県となるように使い方に工夫を重ねた予算となっています。
 
今年度予算の方針
 県内に企業が少なく、また消費が県外に流出している県内経済の状況を踏まえ、今こそ、県内の投資、消費、雇用を活性化し、本県経済の自立的性格を強めていく必要があります。
 そのため、地域産業の支援や立地環境整備、新産業創出のための研究開発に取り組みます。また、消費の拡大に向けて県内消費を振興するとともに、宿泊客の増加を図ります。さらに、医療・福祉の充実により新たな雇用を創出します。
 これらの取り組みを強力に進めるため、県が率先して活動し、県勢発展の原動力となっていきます。
 
特徴1
 経済の活性化のため、引き続き企業立地などに取り組むほか、奈良公園および周辺の魅力向上や新県立奈良病院の整備等、これまで積み重ねてきた構想を実現・実行に移す予算。
 
特徴2
 「奈良がもっとよくなるように」との思いを込めて、奈良の伝統文化が培ってきた「やまとぢから」を県勢発展の原動力として、創意工夫を重ねた予算。
 
特徴3
 国の緊急経済対策にかかる補正予算を最大限活用し、25年度当初予算と24年度補正予算を一体として編成した予算。
当初予算と補正予算…「当初予算」とは、年度が始まる前に1年間の歳入と歳出をまとめた予算のこと。
「補正予算」とは、年度の途中でさまざまな事由により、事業費を変更する必要が生じたとき当初予算に変更を加える予算のこと。
 
奈良県の現状を指標で見てみよう!
県内の現状を分析し、直面する県政の課題に積極的に取り組んでいます。
※全国順位等をもとに相対的に評価しています。
 
経済活性化
 
くらしの向上
 
予算のすがた
 今年度の予算規模(平成25年度当初予算と平成24年度2月補正予算の計)は4879億円で、前年度と比べ3.7%増の積極的な予算となりました。
 国の経済危機対策があった平成21年度予算以来の大規模予算です。
 
歳出(出て行くお金)は?
 人件費の減少など、支出が義務づけられる「義務的経費」は52億円減少しました。また、国の緊急経済対策にかかる補正予算を最大限活用し、幹線道路ネットワークの整備、奈良公園や平城宮跡周辺等の魅力の向上に取り組むなど、支出の効果が長期にわたる「投資的経費」は96億円増加しました。
 
歳入(入ってくるお金)は?
 歳入には、県が自主的に収入する「自主財源」と、国からもらったり、借りたりする「依存財源」があります。
 自主財源の6割以上を占める県税は21億円減少します。
 依存財源のうち、地方交付税は29億円減少する見込みですが、国の緊急経済対策にかかる補正予算を最大限活用したため、国庫支出金は約186億円増加する予算となりました。
 


(注)四捨五入しているため、割合を足しても100%にはなりません。
今年度の主な取り組みを紹介します
新規や継続の取り組みを含め、重点的に取り組む政策をいくつか紹介します。
地域産業の支援・創出 県内の産業を活性化するため、情報通信技術等を活用した、新しい産業の創出を目指します。また、企業誘致をさらに進めるため、利便性の向上につながる交通網等の整備により、企業が立地しやすい環境の整備を進めます。
少子高齢社会におけるくらしの中の課題を解決する新産業(Living Science(リビング サイエンス))の創出に向けた研究開発を推進
県にゆかりの深い「漢方」について、生薬の生産拡大から関連商品の研究、開発、普及までを「漢方推進プロジェクト」として総合的に推進
県内に製造業の工場や研究所等を立地する企業を支援
情報通信業への支援制度を設け、積極的に誘致活動を推進 など

観光の振興 大宮通りプロジェクト
奈良公園、県営プール跡地、平城宮跡の間を一体的に整備し、沿道に賑わいを創出します。
県庁東~大仏殿交差点間の北側歩道の整備、登大路自動車駐車場のターミナル化や鹿ゾーンの整備
老朽化した鹿苑(鹿の保護施設)の改修
県営プール跡地等に、ホテル誘致を進め、天平時代をテーマにした交流拠点の整備検討
大宮通りに接する朱雀大路周辺を、平城宮跡来訪者を心地よくお迎えする拠点ゾーンとして整備 など
 
県庁東~大仏殿交差点間の北側歩道整備(イメージ)
  奈良の豊富な観光素材を最大限活用し、「記紀・万葉プロジェクト」などの取り組みにより、周遊型観光地としての魅力を一層高めます。
 
古事記朗唱大会や古事記出版大賞の実施
古事記かるたの制作
オフシーズン向け旅行商品の造成
「JAならけんまほろばキッチン」内観光案内所(橿原市)での情報発信 など
 
古事記朗唱大会(イメージ)

紀伊半島大水害からの復旧・復興 紀伊半島大水害により、大きな被害を受けた地域が、「災害に強く、希望の持てる」地域となるよう、引き続き全力で復旧・復興の取り組みを進めます。
長期避難をされている方々の帰宅対策
復興住宅の建設など新しい集落づくりに向けた取り組みを支援
「紀伊半島アンカールート」の早期整備や河川堆積土砂の撤去など災害に強いインフラづくり
地域で暮らし続けるための仕組みづくり
被災地の復興を支援する「ふるさと復興協力隊」の充実 など
紀伊半島アンカールート
近畿自動車道紀勢線と、京奈和自動車道、および国道168号(五條新宮道路)、国道169号などの各路線を結ぶと、アンカー(船の錨(いかり))の形に似ていることから付いた呼称。
 

医療の充実 北和地域の高度医療拠点病院として新県立奈良病院の整備を進め、平成28年度中のオープンを目指します。また、県立病院(奈良、三室)の地方独立行政法人化を目指します。
新県立奈良病院の整備(実施設計・造成工事)
県立三室病院の基本構想策定
県立奈良病院・三室病院の地方独立行政法人化に向けての準備 など
 
新県立奈良病院(イメージ)

文化の振興 質の高い文化芸術イベントの実施と、文化芸術への参加と鑑賞の機会を拡大し、文化を核にしたまちづくりを進めます。
ムジークフェストなら2013
【6月14日(金)~6月30日(日)】
美術館開館40周年記念事業
県立ジュニアオーケストラの活動
寺社などが保管する貴重な史料等の調査 など
 
「ムジークフェストなら2012」のようす

スポーツの振興 総合型地域スポーツクラブの普及とその活動の充実やライフステージに応じた運動・スポーツの推進など、「だれもが、いつでも、どこでも運動・スポーツに親しめる環境づくり」の実現を目指します。
「まほろば健康パーク」(浄化センター公園)内に「スイムピア奈良」(新県営プール)等を整備(平成26年7月オープン予定)
ジョギング&サイクリングステーションとして、橿原公苑本館を平成25年4月にリニューアルオープン
奈良マラソン2013を開催(平成25年12月予定)
子どもたちがスポーツを始めるきっかけとなるよう、トップアスリートによるスポーツ教室等を開催
スポーツに対する意識を高めるため、リレーマラソン大会を開催(平成26年3月予定)など
 
スイムピア奈良(イメージ)

景観・環境の保全 奈良の彩りづくり
四季の彩りが感じられる植栽景観の充実のため、大宮通りや奈良公園、馬見丘陵公園、大門ダム周辺等の新たな彩りづくりに取り組みます。
奈良の彩りづくり植栽計画の策定
馬見丘陵公園の彩りづくり など
 
馬見丘陵公園の彩りづくり(イメージ)
 
問 県財政課
tel 0742-27-8360
fax 0742-23-6895


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