当社は現在、包丁をメインとした打刃物類の製造販売を行っています。この打刃物の製造には、奈良発祥と言われている「刀」の鍛冶の技術が用いられているんです。「菊一文珠四郎包永」は鎌倉時代から続いている屋号で、伝統を受け継ぐ刀鍛冶の技術により、鮮やかな切れ味の包丁を作っています。
300種類を超える和包丁からデザインのある洋包丁
切れ味が良く、長く使えるということに加えて、デザインにも工夫を凝らした製品を作っています。大量生産はできませんが、高品質かつ消費者のニーズに対応した製品を作るということが、譲れない部分であり、今後も当社の進む道であると考えています。
ニューヨークにも当社の支店があり、有名シェフも御用達の最大キッチン用品店「ウィリアムズ・ソノマ」など欧米の各地約200店舗で販売しています。海外では、菊一の750年の歴史が評価され、米国10都市へ鍛冶師を招致し、鍛冶の伝統技術のデモンストレーションを行うといった伝統文化と技術の紹介も行っています。欧米でも当社製品の知名度があり、非常に高い評価を得ています。 また、平成26年、27年には、奈良県を代表する会社としてニューヨーク国際ギフトショーに出展し、園芸分野への販路を拡大することもできました。 本店前で行われた鍛冶のデモンストレーションのようす。目の前で見る職人さんの技術は迫力そのもの。
より認知度をあげて「世界の菊一」と言われるように育てたいと思います。 包丁鍛冶の技術を次代につなげることも大切と考えていますので、寺社仏閣とタイアップして鍛冶の奉納をするなど、時代に沿った情報発信を行い、もっと包丁の鍛冶の素晴らしさを広めたいですね。
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