2歳から高校卒業まで奈良市と生駒市で育った。高校は大阪へ通っていたので、奈良の話題で同級生によくからかわれた。ところが、大学進学から東京に出て、仕事で海外へ行くことも増えると、奈良の出身であることを周囲から羨ましがられる。自分の出身地が世界中で知られている。また専門の食の仕事では奈良に行きつく。無形文化遺産登録された和食でお馴染みの食材も奈良にその起源を持つことが多い。どれも日本の食文化の骨格を作ったばかりか、海を渡り、他国の食文化にも影響を与えている。なんて恵まれた環境の中で育ったのか、故郷への見方が一変した。 これからの時代、文化を通じた世界貢献は益々重要になると確信する。お水取り等、 千年、数百年単位で続く行事が、奈良では歴史上のことではなく今現在のこととして営まれている。このような場所は世界でも類をみない。瞬時に情報と人がインターネット上で結びつく時代だからこそ、リアルに人が集う場所の価値も高まる。 1300年続く文化の香りが漂う奈良。多くの文化人を魅了し、偉大な作家が名作を生んだ。時や場所を超えて、奈良に息づく文化を世界と共有し、世界中の文化人をも魅了できるはずだ。奈良が世界一多くの文化人が集う場所になれば素敵だと夢見る。奈良の魅力を世界に伝えていこう!
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