奈良県糖尿病性腎症重症化予防プログラム
奈良県では、保険者による糖尿病性腎症の重症化予防の取組を推進していくため、奈良県医師会、奈良県糖尿病対策推進会議と連携し、「奈良県糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を平成29年に策定し、令和元年に改定しました。
奈良県糖尿病性腎症重症化予防プログラム
別紙1(pdf 162KB) 別添1(docx 41KB) 別添2(docx 33KB)
奈良県糖尿病診療ネットワーク
策定の背景
糖尿病は放置すると、網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、患者の生活の質を著しく低下させるのみならず、医療経済的にも大きな負担となることが問題となっています。
平成27年末における奈良県の慢性透析治療の患者数は3,401人、新規透析患者数は405人で、うち原疾患が糖尿性腎症の患者割合は48.9%と約半数を占めています(日本透析医学会資料)。
このような中、奈良県では糖尿病性腎症等の重症化による人工透析への移行を防ぎ、県民の健康増進と医療費の増加抑制を図ることを目的として医療関係者が協力して保険者を支援する体制を構築することとしました。
これまでの経過(pdf 426KB)
プログラムの概要
本プログラムでは、糖尿病が重症化するリスクの高い医療機関未受診者や治療中断者を適切な受診勧奨によって医療に結びつけるとともに、糖尿病で通院する患者のうち、腎症が重症化するリスクの高い者に対して保険者の保健師等が医療と連携した保健指導を実施する取組モデルを示したものです。また、かかりつけ医と専門医への紹介については、奈良県糖尿病診療ネットワーク専門医協議会と連携し、合併症の発症予防への体制構築を目指しています。
糖尿病性腎症重症化予防体制のイメージ図