需要期に安定して開花する小ギクや特色ある奈良ブランド菊の新品種の育成 奈良県は、全国有数(小ギク第2位、二輪菊第1位)の切り花ギク産地であり、高需要期の安定出荷や低コス ト化が求められています。そこで、8月盆に安定して一斉開花する小ギクや、低温期の茎伸張性の良い5~6月咲き小ギク、わき芽の摘み取り労力の少ない性質(無側枝性)を持つ一輪咲き特殊ギクの新品種育成に取り組んでいます。これまでに育成したキク品種はこちら(pdf 1137KB) 無側枝性特殊ギク新品種の育成試験圃場
計画出荷に不可欠なキクの開花予測技術の開発 近年の異常気象により、高需要期である8月盆用のキクの開花時期が大きく変動し、計画的な出荷ができていない状況にあります。一方、花の流通では相対取引や予約販売が主流となってきており、市場からは正確な事前出荷情報の提供が求められています。そこで、市場への出荷情報の早期提供と計画的な出荷を行うための小ギクの開花予測技術の開発に取り組んでいます。 県内の8月盆用小ギク栽培圃場
花きの品質低下要因の解明と品質保持技術の開発 花きの消費低迷の打開策として、日持ち性の向上が重要な課題となっています。そこで、近年需要が伸びているものの日持ち日数の短さが消費拡大の足かせとなっているダリア切り花や、切り花と比べて日持ち性の向上技術に関する知見が少ない鉢花・花壇苗の品質低下要因の解明と品質保持技術の開発に取り組んでいます。 ダリアの日持ち試験 花壇苗の品質保持試験