急性出血性結膜炎とは 急性出血性結膜炎はウイルス性感染症で、大流行がないときには発生に季節性はみられません。 6~7歳以下に多く、特に1~4歳に多く見られますが、成人が感染することもあります。 1960年代の終わりに出現し、アポロ11号の月面着陸とほぼ同時期であったため、かつてアポロ病という名前で呼ばれ世界中で大流行を起こしたことがありましたが、日本では沖縄県を除き大きな流行は最近では起きていません。
原因と症状 【原因】 急性出血性結膜炎の原因は、エンテロウイルス70とコクサッキーウイルスA24変異株という2種のエンテロウイルスです。 【症状】 感染してから24時間前後という非常に短い期間で発症するのが特徴です。 急な強い目の痛みや異物感、光を異常にまぶしく感じるといった症状で始まり、結膜の充血や出血を伴うことが多いです。まぶたが腫れたり、目やに、目のむくみ、目の表面の濁りも高い頻度で見られます。 通常、1週間程度で治りますが、6~12ヶ月後に手足に運動麻痺がおこることがあります。
予防方法 こまめな手洗いを行いましょう。タオルや点眼薬などの共用は避けるようにしてください。 感染した場合、周囲の人に感染を拡げないよう目を拭くときはティッシュペーパーなどの使い捨てのものを使い、きちんと処分しましょう。また、お風呂は最後に入るようにしましょう。