目次
医療費適正化計画について
第4期奈良県医療費適正化計画のポイント
計画の策定・実施・評価
1.策定
2.進捗状況
3.進捗状況の調査・分析(暫定評価)
4.実績評価
わが国は、国民皆保険の下、誰もが安心して医療を受けることができる医療制度を実現し、高い水準の平均寿命や保健医療を達成してきました。
一方で、急速な高齢化が進む中、国民医療費は既に45兆円を越えており、ここ30年間で見ると国民医療費は倍増していますが、国の経済力を表す指標である国内総生産(GDP)の伸びは16%増に留まっており、県民一人ひとりの医療費に関する負担は増加の一途を辿っています。
こうした状況に対し、良質かつ適切な医療提供を可能とする医療保険制度を将来にわたって持続させていくために、医療費の過度な増大を抑えるよう医療費の適正化を積極的に推進していくことが必要で、都道府県は「医療費適正化計画」に定めて、市町村、医療関係者等と広く連携し、総合的かつ計画的に医療費適正化に取り組んでいます。
第4期奈良県医療費適正化計画(R6~R11)では、誰もが医療費適正化への理解を深め、具体的な行動によって実効性を高めていけるよう、特定健診や特定保健指導の実施率向上など「エビデンスを踏まえた県民の健康増進を促進すること」、また後発医薬品使用促進や医薬品の適正使用推進など「医療提供のさらなる効率化を患者側・医療提供側の両面から促進すること」という2つの視点で医療費適正化を目指していきます。
計画策定の目的
第4期奈良県医療費適正化計画は、国民皆保険を維持し県民の適切な医療の確保を図る観点から、県が市町村、医療関係者、保険者協議会等と広く連携して、医療に要する費用の適正化を総合的かつ計画的に推進するものです。6年間を一期とする計画期間において達成すべき目標と医療費適正化に関する分野別目標及び施策等を定めます。
「国民健康保険の県単位化」や「奈良県地域医療構想」の取組等との関係
医療費適正化計画の策定は、国の社会保障改革の一環であり、国保の県単位化や地域医療構想の取組と一体的に取り組む必要があります。
県民の受益(医療提供)と負担(保険料負担)の均衡を図るよう、「医療費適正化、国保県単位化、地域医療構想」を県が総合的にマネジメントすることで、 国民皆保険の持続可能性の向上を目指すものとします。
医療費目標の設定
奈良県では、高齢者の医療の確保に関する法律第9条第2項第2号に基づき、達成すべき目標として、医療費目標を設定します。
令和11年度の奈良県の医療費目標 5,616億円
分野別の目標と施策
上記医療費目標の下に、「県民の健康の保持の推進」「医療の効率的な提供の推進」の2つの柱、各柱8分野の施策を設定しました。各分野に分野別目標を設定し、施策を推進していきます。
計画の策定・実施・評価
高齢者の医療の確保に関する法律第9条第1項の規定に基づき、令和6(2024)年度から令和11(2029)年度までの6年間を計画期間とする「第4期奈良県医療費適正化計画」を策定しました。
計画策定にあたって、実施した意見の募集(パブリックコメント)については、こちら