「伝統文化の現在 荒井恵子 いろいろのいろ墨のいろ ~奈良の100の墨をめぐって」

    荒井恵子 《artisanー奈良墨20241206》2024年

      ギャラリー企画

「伝統文化の現在 荒井恵子 いろいろのいろ墨のいろ                                                                                ~奈良の100の墨をめぐって」

        2025 (令和7)年4月5日(土)~5月18日(日)

 

   概  要

   奈良県立美術館では無料スペースの一角に地域ゆかりのアートや文化、教育活動を紹介する目的でギャラリーを開設しました。このたびのギャラリー企画では「伝統文化の現在」をテーマに、アーティストによるリサーチ・プロジェクトをご紹介します。

水墨画家/現代美術作家の荒井恵子(1963年、東京生まれ、千葉県在住)は墨運堂製の「百選墨」を使った作品制作をとおして墨による表現の可能性を追求しています。本展では、荒井が墨づくりの様々な現場を訪れ、その場で作られた墨を使って作品を制作します。また、リサーチの過程をインタビュー動画や写真等によって紹介する展示も予定しています。

  会期中には、奈良の墨づくり職人を招いて「にぎり墨」の体験会を実施したり、アーティストと評論家による対談などを実施したり、これらをとおして「奈良の墨づくり」について考えます。本展をとおして「伝統文化の現在」を体感し、奈良の風土や文化に想いを馳せていただけると幸いです。

  

        会 場 : 奈良県立美術館 ギャラリー

    開 館 時 間 : 9:00 ~17:00(入館は16:30まで)

        休 館 日 : 月曜日、5/7(水)   ※ 5/5(月・祝)は開館

        観 覧 料 : 無料

            主 催  : 奈良県立美術館

      助   成  : 公益財団法人朝日新聞文化財団

      協 力  : 株式会社岩野平三郎製紙所、 株式会社墨運堂、 福西和紙本舗、

         MOMENT Contemporary Art Center 

 

   作 家 紹 介

   荒井恵子 Keiko Arai

         

 1963年、東京都生まれ、千葉県在住。水墨画家/現代美術作家。現代における墨と和紙による表現の可能性を追求している。近年の主な展覧会に、個展「つくりかけラボ14 荒井恵子|和紙のフトコロ 墨のダイゴミ」(千葉市美術館、2024年)、個展「白と黒の間」(ふなばしアンデルセン公園子ども美術館/千葉、2022年)、個展「荒井恵子 船橋三部作─宝成寺・三番瀬・玉川」(船橋市民ギャラリー/千葉、2021年)、個展「One Hundred Shades of Grey」(The Storrier Stearns Japanese Garden /ロサンゼルス、2019年)、個展「いろいろのいろ墨のいろ─荒井恵子と子どもたち」(富山県水墨美術館/富山、2019年)、個展「岡太神社・大滝神社 千三百年大祭記念事業 荒井恵子の世界 墨と和紙 そのあわい」(越前和紙の里 卯立の工芸館/福井、2018年)など。新たに映像や写真の表現にも幅を広げ活動している。

作家HP: https://www.keikoarai.com

 

(作家から本展へのメッセージ)

 “墨を磨る“

そこから表現は始まっています。

呼吸のリズムと連動するように墨を磨り、向き合うほどに発見があり、それぞれの墨の個性に驚き、感動し、好奇心が尽きることがありません。墨から多くのことを学んでいます。墨や和紙の声を聴き、語らいながら制作を続けてきました。

墨の生まれたこの地・奈良で、墨の新たな表現の可能性を探求できたらと思います。

 

【関連イベント】


■アーティストトーク

      「対談:今日の墨表現」

  4月5日(土)14:00~15:30

  (13:30受付開始)

     講師:建畠晢(美術評論家、埼玉県立近代美術館館       長)、荒井恵子(出品作家)

  会場:奈良県立美術館 レクチャールーム                                        

 (定員60名、予約不要、                                            当日会場にお集まりください)

 

 

荒井恵子 百選墨 No75

 

 

 

■体験イベント「墨玉から墨づくり〜墨の話〜」

      

                    墨運堂製 百選墨(部分)作家蔵

 

墨玉を手で握って「にぎり墨」をつくります。奈良の墨づくり職人さんの話を聞きながら、生墨の温度や柔らかさ、香りを体験してみましょう。

 

2025年5月10日(土)

(1) 10:30~11:30  子ども向け(小学生以下、要保護者同伴)、10名 、  参加費 1,100円 

    (10:15~受付開始)

(2) 13:30~14:30 どなたでも、20人、参加費 2,200円

    (13:15~受付開始)

講師:荒井恵子(出品作家)/協力:株式会社墨運堂

会場:レクチャールーム(事前申込制・先着順)

※申込方法など詳細は当館ホームページにて、追ってご案内します。

※参加費は当日現金にてお支払いください。

 

 

【プレイベント】*開催場所、申込方法を事前にご確認ください

■講演会「水墨画の現在-奈良の墨をめぐって」

3月14日(金) 17:00~19:00

会 場:奈良まほろば館 2階イベントルームA(東京都港区新橋1丁目8-4 SMBC新橋ビル2F)

講 師:島尾新(学習院大学元教授/美術史家)、荒井恵子(出品作家)

定員:50名(事前要申し込み)

申込・お問い合わせ:奈良まほろば館 情報発信課TEL: 03-5568-7081 / FAX: 03-5568-7082

https://nara-mahoroba.pref.nara.jp

 

■「写真展 荒井恵子 大和とこしえの墨」@ 奈良まほろば館 Cafe and Bar まほら

3月14日(金)~3月31日(月) 11:00~20:00 入場無料

       

           荒井恵子《いろいろのいろ墨のいろー日々刻々 Now and Then》(部分)2024

           サイズ可変 墨/和紙 作家蔵

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〒 630-8213 奈良市登大路町10-6

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