平山郁夫(1930-2009) 一面 昭和62年(1987) 紙本著色 171.0×363.8cm
奈良県立美術館40選 絵画(近代・現代)
昭和62年度院展出品作。平山郁夫(ひらやまいくお)は仏教文化に対する深い関心から、大和の古寺や古仏を、さらにその源流を求めて中国・西域からインド・中央アジア・西アジアと、いわゆるシルクロードを中心に取材をかさね、数々の作品を発表してきた。 この作品は、1988年なら・シルクロード博を記念して、奈良県より依願制作されたものである。藤原京や平城京のモデルともいわれる長安の都を、朱と紺を基調に雄大なスケールで描き、かつての威容を偲ばせる。 「地平線に没する太陽は、これらの建物をシルエットで浮かび上がらせ、光と影が歴史の夢をかなでている」(作者)
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