開催中・これからの展覧会


2024年4月20日(土)~6月23日(日)

特別展   小川晴暘と飛鳥園 100年の旅


2024年7月13日(土)~8月25日(日)

特別陳列  日本の伝統文化を知る 江戸時代のきもの


2024年9月14日(土)~11月10日(日)

特別展  エドワード・ゴーリーを巡る旅―美しく怖くて愉快、現代を生きる大人のためのおとぎ話 


2025年1月18日(土)~3月9日(日)

特別展 近年の新収蔵品と、そして(仮)


 

*ギャラリー展示(1F・入場無料)  


2024年7月13日(土)~8月25日(日)

ギャラリー展示「奈良晒―麻から糸へ、糸から布へ―」(入場無料)

特別陳列 日本の伝統文化を知る 江戸時代のきもの
2024年7月13日(土)~8月25日(日)

 

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(ねずみ)()()()()(うん)(りゅう)(ゆう)(だち)(もん)(よう)(ひと)()江戸時代・19世紀 奈良県立美術館蔵 (通期展示)

出品リスト

プレスリリース

 

日本伝統の装い、きもの―今もなお見る人を魅了する美と技の世界

日本の民族衣装として認知され、礼服や晴れ着として着用されている「きもの」。きものは古くは「小袖」と呼ばれ、室町時代後半ごろに表着として定着して以来、日本における一般的な衣服として着られてきました。明治時代になって本格的に洋服が導入され、またそれが時代と共に普及しても、きものは日本の文化を象徴する衣装であり続けてきました。現在でも七五三や成人式といった節目では多くの人がきものを着ますし、夏祭りの夜にはゆかた姿で出かける人をしばしば見かけます。着る機会こそ少なくなりましたが、ある種の憧れと親しみを感じさせる、魅力的な衣服だと言ってよいでしょう。

そのような「きもの」ですが、分かっているようで説明できないことも多いのではないでしょうか。きものの前身である小袖はいつから存在し、どのような経緯で主要な衣服になったのか。形の上ではほとんど同じに見える「打掛」「帷子」「単衣」などは、どんな違いがあって呼び分けられるのか―このような疑問をたどっていくと、日本の服装の歴史や、きものに関わる素材や技術の多様さを知ることができます。

本展では当館所蔵の吉川観方コレクションから江戸時代の女性のきものを中心に展示し、日本の伝統文化の一つである「きもの」の変遷を振り返ります。当時の技術と意匠によって生み出された豊かな服飾文化をお楽しみください。

 

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左《(くろ)(あさ)()()(ちょう)(きり)(もん)(よう)(かた)(びら》江戸時代・17世紀末~18世紀初 奈良県立美術館蔵 (前期展示)

右《(なん)()()()()(かき)(つばた)(あき)(くさ)(まつ)(もん)(よう)(ふり)(そで》江戸時代・18世紀 奈良県立美術館蔵 (通期展示)

 

■展示構成

序:人生の節目を彩るきもの

1章:「きもの」はいつからあるの?―きものの前身「小袖」、その成り立ち

2章:きものの種類いろいろ―着方、素材、着る季節

特集展示:帷子の模造を試みる

3章:江戸時代のきもの―技法の発展と意匠の変遷

4章:身分による装いの違い 武家の小袖、公家の小袖


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●会期:2024年7月13日(土)~8月25日(日)
●開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
●休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7日16日(火)、8月13日(火)
●観覧料:一般=600(400)円、大・高生=400(200)円、中・小生=200(100)円

*()内は20名以上の団体料金

*その他詳細は美術館までお問い合わせください

●主催:奈良県立美術館
●後援:NHK奈良放送局、奈良テレビ放送、奈良新聞社、西日本旅客鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、奈良交通株式会社、公益社団法人奈良市観光協会、奈良県教育委員会

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【会期中のイベント】

各イベント参加には当日券をお求めください。

◆講演会 「江戸モード史を語る!唯一無二の奈良県美きものコレクション」

講師:小山弓弦葉氏(東京国立博物館 調査研究課課長)
日時:7月21日(日)14時~(13時30分開場・約90分)
場所:当館1Fレクチャールーム(60席・当日先着順)
※13時からレクチャールーム前にて整理券を配布いたします。 

◆美術講座 「館所蔵の帷子を模造するー制作を通して見えたこと」

講師:飯島礼子(当館 指導学芸員)
ゲストスピーカー:北本益弘氏((有)北本染芸)
日時:8月11日(日)14時~(13時30分開場・約90分)
場所:当館1Fレクチャールーム(60席・当日先着順)

◆担当学芸員によるギャラリートーク

日時:8月3日、8月24日(いずれも土曜日)14時~  展示室にて




ギャラリー展示「奈良晒―麻から糸へ、糸から布へ―」(入場無料)

[協力]月ヶ瀬奈良晒保存会

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2016年11月 依水園における展示の様子

高級麻織物のひとつである奈良晒は奈良の名産として知られ、江戸時代には「麻の最上は南都なり」と評されたほどでした。のちに他産地との競合もあって生産規模は縮小していきましたが、生産を継続する努力が続けられ、1979(昭和54)年3月には「奈良晒の紡織技術」が奈良県無形文化財に指定されました。その伝統的な技術を伝承するため活動している月ヶ瀬奈良晒保存会による展示を1Fのギャラリーで開催します。

 

◆糸づくり(()()みと()りかけ)の体験

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左 2016年8月 奈良県立民俗博物館における体験の様子

右 2017年3月 ロマントピア月ヶ瀬における体験の様子

原料の麻の繊維を均等な細さに裂き、よりつないで糸にする「み」と、 経糸を作る工程の一つ、「りかけ」の作業を体験できます。

7月28日(日)・8月18日(日)

※ご参加には当日の展覧会の観覧券が必要です。開催時間・定員・申し込み方法など詳細はこのサイト内でお知らせします。



特別展 エドワード・ゴーリーを巡る旅

―美しく怖くて愉快、現代を生きる大人のためのおとぎ話

2024914()~11月10日(日)

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『ジャンブリーズ』1967年 挿絵・原画 ペン、インク、紙 

『うろんな客』1955年頃 挿絵・原画 ペン、インク、紙  

©2022The Edward Gorey Charitable Trust

 

不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で世界中に熱狂的なファンをもつ絵本作家エドワード・ゴーリー(Edward Gorey, 1925-2000)。

近年、日本でも『うろんな客』『不幸な子供』などの絵本が次々と紹介されてきました。ゴーリーは、自身がテキストとイラストの両方を手がけた主著(Primary Books)以外にも、挿絵、舞台と衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなどに多彩な才能を発揮しました。

本展は、そんな作家の終の棲家に作られた記念館・ゴーリーハウスで開催されてきた企画展から、「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」などのテーマを軸に約250点の作品・資料で再構成するものです。

米国東海岸の半島に残る古い邸宅へと旅をするように、達観したクールな死生観を持つ謎めいた作品との邂逅をお楽しみください。


本展は、昨年度から渋谷区立松涛美術館を皮切りに始まった日本全国巡回展であり、関西初開催になります。また、当館オリジナルで、関連展示「エドワード・ゴーリーと日本文化-20世紀アメリカの眼-」を同時開催いたします。

 

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『狂瀾怒濤:あるいはブラックドール騒動』1986年 挿絵・原画 ペン、インク、紙

『蒼い時』1974年 挿絵・原画 ペン、インク、紙

©2022The Edward Gorey Charitable Trust

出品リスト

プレスリリース

 

展示構成

第1章 ゴーリーと子供

第2章 ゴーリーが描く不思議な生き物

第3章 ゴーリーと舞台芸術

第4章 ゴーリーの本作り

第5章 ケープコッドのコミュニティと象

 

【関連展示】エドワード・ゴーリーと日本文化-20世紀アメリカの眼-

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●会期:2024年9月14日(土)~11月10日(日)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

※関連展示「エドワード・ゴーリーと日本文化―20世紀アメリカの眼―」は展示替えをいたします。

[前期]9月14日(土)~10月6日(日)

[後期]10月8日(火)~11月10日(日)



●休館日:月曜日、9/17、9/24、10/15(いずれも火曜日)
※9/16、9/23、10/14、11/4は開館

観覧料:一般=1,200円(1,000)、大・高生=1,000円(800)、中・小生=800(600)円
*( )内は20名以上の団体料金
*障がい者手帳等(アプリ含む)をお持ちの方と介助の方1人は無料

主催:奈良県立美術館 

特別協力:エドワード・ゴーリー公益信託 ゴーリーハウス(ケープコッド)

協力:株式会社 河出書房新社

企画協力:株式会社イデッフ

後援(予定):奈良テレビ放送、奈良新聞社、西日本旅客鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、奈良交通株式会社、公益社団法人奈良市観光協会、奈良県教育委員会

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会期中のイベント

各イベント参加には当日券をお求めください。

講演会 「西洋美術史からみたエドワード・ゴーリー」

講師:三浦篤氏[東京大学名誉教授・大原美術館館長]

日時:10月5日(土) 14:00~15:30(13:30受付開始)

会場:1Fレクチャールーム(定員60名、事前申込制・先着順)

 

親子鑑賞ツアー「0歳からの家族鑑賞ツアー」

講師:冨田めぐみ氏[NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会代表理事]

日時:10月13日(日) 

   1回目:9:15~10:30(9:00受付開始)2回目:10:45~12:00(10:30受付開始)

会場:1Fレクチャールーム/展示室(各回定員10組、事前申込制・先着順)

 

美術講座 「対話型鑑賞ワークショップ」

講師:山本雅美[当館学芸課長]

日時:10月26日(土)14:00~15:30(13:30受付開始)

会場:1Fレクチャールーム(定員15名、事前申込制・先着順)

 

担当学芸員によるスライド/ギャラリー・トーク

講師:村上かれん[当館学芸員]

日時:9月21日(土)・11月2日(土) 14:00~15:00

会場:1Fレクチャールーム/展示室

スライド/ギャラリー・トークは事前予約不要

 

巡回情報

2023年4月8日(土)―6月11日(日) 渋谷区立松濤美術館

2024年4月20日(土)―6月23日(日) 佐倉市立美術館

2024年7月6日(土)―9月1日(日) 横須賀美術館

2024年9月14日(土)―11月10日(日) 当館