森林ボランティア活動について

森林ボランティアのサイト

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森林ボランティアのサイトへようこそ。ここでは、森林ボランティア、森林の働きなどについて紹介して参りましょう。

森林ボランティアについて

 森林は、私たちの生活を支えています。水や空気を育む、洪水や山崩れを防ぐ、木材を供給する、地球の温暖化を防ぐなど、森林は様々な役割を果たしています。
 かつて、森林は私たちの生活に密着していました。木材で家を建て、家具や器具を作るとともに、燃料となる薪や炭、山菜やキノコ、落ち葉など豊かな資源を活用しながら森林を育んできました。
 しかし、私たちの生活が変化し、森林との関わりが少なくなると共に、手入れが遅れ、荒れていく森林も増えています。だからこそ、一人一人が森づくりについて考え、参加することが重要となっています。


 

森づくりの活動の舞台

森林は主に人工林と雑木林(里山林)に分けられます。それぞれの特徴を紹介しましょう。

人工林  人の手によって苗木を植え、育てていく森林で、スギやヒノキ、カラマツなどがよくみられます。収支の悪化、働く人の高齢化等で林業に取り組む人減り、手入れの遅れた森林も少なくありません。
雑木林  クヌギやコナラなどの落葉広葉樹(南西日本ではシイやカシなどの常緑広葉樹)の森林です。切り株から芽が出て再生する性質(萌芽更新)をいかして、利用してきた森林です。薪や炭などがあまり使われなくなってからは、放置された森林が目立つようになってきました。

 

日本の国土

 日本は国土面積の約7割が森林です。そのうち約4割が人工林です。人工林の約8割は間伐などの手入れが必要な45年生以下です。

森林に期待するはたらき

 森林のはたらきについての、総理府の世論調査では、生活を守り支えるはたらきや、教育やレクリエーションの場としてのはたらきについて、特に期待が大きいようです。

森林のはたらき

◆土砂の流出(土壌の浸食)を防ぐ
 
 樹木の枝葉や地表を覆う植物は、雨が地表にぶつかる衝撃を緩和し、地表面の浸食を抑えます。地表を覆う植物のおかげで、水が地表を流れにくくなるため、流れ出す土砂の量も減ります。 
◆なだれを防ぐ
 
 樹木が雪の動きをおさえ、なだれを防ぎます。また、なだれが起きたとしても、その衝撃を緩和します。 

 

 
◆木材を生産する

 樹木は光合成を行って大きくなります。この自然の力を活用して木材生産をおこなうのが林業です。苗木を植え、きちんと管理すれば、木材は「再生産可能」です。 
◆憩いの場となる

 森林は私たちに安らぎを与えてくれます。レクリエーションやレジャーなど、憩いの場として最適です。 
◆水を育み、洪水を防ぐ

 森林の土は、スポンジのように隙間がたくさんあります。その隙間に雨水をたくわえ、ゆっくりと川へ送り出しています。このため、森林は「緑のダム」とも言われています。また大雨が降っても、洪水が起こりにくくなります。
◆地球の温暖化を防ぐ

 植物は、光合成によって二酸化炭素を体内に取り込み、酸素を放出します。植物の豊富な森林は、二酸化炭素の巨大なタンクと言えるでしょう。このため、温暖化防止の効果も注目されています。
◆森と木と二酸化炭素の関係

・森林は二酸化炭素を吸収し、炭素として貯蔵します。
・森林は、木材を再生産します。
・木材は、使用されている間は炭素を閉じこめています。
◆自然環境を保全し、動植物の
生息の場となる

 森林には、たくさんの生き物が生息しています。たくさんの植物、土の中の小さな生き物、それらをエサとする昆虫たち、もっと大きな野鳥、動物たち。このように様々な生き物たちが生きていけるのも森林のおかげなのです。
◆都市環境を良好にする

 都市にある森林は、立木によって騒音や風を遮ったり、植物の蒸散作用によって気温の上昇を抑えます。また汚れた空気を浄化するはたらきもあります。
◆風や砂、潮害を防ぐ

 海辺の森林は、海から吹き付ける強風を緩和し、海辺の田畑や家々などを守っています。飛砂や潮害を防ぐはたらきもあります。

 

作業の基本 ~服装と安全

 森林の手入れを行う際には、ナタやノコギリなどの刃物を使います。また、木を倒したり、運んだり、重量物を扱う事もあります。ちょっとした油断が、大きな事故のもとになります。森林の作業で一番大切なことは、安全の確保です。ここでは、作業をする際に気をつけたいポイントを紹介します。

◆服装を整えよう◆

 長袖、長ズボンを基本に、動きやすい服装を心がけましょう。

◆救急セット◆

 外傷用に三角巾かバンダナ、包帯、絆創膏、消毒液、はさみ、毛抜き、綿棒などを携行しましょう。また、虫さされやかぶれ用の薬のほか、解熱剤、痛み止め、湿布薬、目薬、水なども常備しましょう。

◆ルールを守り、安全に作業しましょう◆

○リーダーの説明や合図をよく聴こう。
○作業中の事故などに備え、救急病院や自宅などの緊急連絡先をあらかじめ確認しておこう。
○作業前に準備体操をしよう。
○カマなどを持ち歩くときは、かならずカバーをつけよう。
○作業するときは、ほかの人と十分離れよう。
○斜面の上下に重なって作業することは避けよう。
○木を倒すときは、大きな声で合図しよう。
○刃物をむやみに振り回すのはやめよう。
○足場を確認して、安定した姿勢で作業しよう。
○無理せず、疲れたらすぐ休もう。