脳卒中・心臓病その他の循環器病対策

脳卒中や心臓病等の循環器病について知り、予防しましょう

循環器病は、心臓と血管の病気です。

脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血、狭心症、心筋梗塞等、心不全、大動脈解離等、多くの疾患が循環器病に含まれます。

県では「奈良県脳卒中・心臓病その他の循環器病対策推進計画」を策定し、現在は第2期計画に基づき、循環器病対策に取り組んでいます。

計画の内容については奈良県脳卒中・心臓病その他の循環器病対策推進計画についてのページ

奈良県における循環器病の現状

奈良県では、心疾患と脳血管疾患を合わせた死亡率はがんに次いで死亡原因の2位となっています。

奈良県の死因別死亡割合

令和4年奈良県の死因別死亡割合のグラフ

第2期奈良県脳卒中・心臓病その他の循環器病対策推進計画5ページより

出典:厚生労働省「令和4(2022)年人口動態統計」

循環器病を予防するために

循環器病の多くは、生活習慣の改善によって予防や進行抑制が可能な側面があります。

無理のない範囲で、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。

栄養バランスに配慮した食事を心がけ、減塩しましょう

詳しくは県民だより「県政スポット」2024年3月号「健康的な食習慣」のページ

県民の皆さまから募集した「私(我が家)のやさしおベジ増し宣言」や「やさしおベジ増しレシピ」を参考に健康的な食生活を実践しましょう。詳しくは以下のページへ

適度な運動をしましょう

身体活動・運動量の多い人は、少ない人と比べると循環器疾患やがんなどの発症リスクが低いことが知られています。県では、手軽に無理なく運動習慣が身につくよう、「おでかけ健康法」を推奨しています。

詳しくは県民だより「奈良養生訓」2024年4月号「いつものおでかけは速歩き」のページ

禁煙しましょう

喫煙は循環器病だけでなく、がんや糖尿病・認知症のリスク要因にもなりますので禁煙することが重要です。

詳しくは県民だより「奈良養生訓」2024年5月号「禁煙して心身の健康を取り戻しましょう!」のページ

禁煙に関する情報は禁煙お役立ち情報(一般向け)のページ(疾病対策課)

お酒の飲み過ぎに注意しましょう

詳しくは県民だより「奈良養生訓」2024年11月号「お酒との正しい付き合い方と健康に配慮した飲酒の仕方について考えてみませんか」のページ

アルコール依存症についての相談・治療についてはアルコール依存症に関する相談・治療についてのページ(疾病対策課)

歯と口腔の健康維持に努めましょう

歯周病は糖尿病・循環器疾患等の全身疾患との関連性が指摘されており、健康づくりの点からも歯周病予防が重要です。

歯と口腔の健康維持について、詳しくは以下のページへ

定期的な健康診断を受けましょう

医療保険者が実施する特定健康診査(特定健診)や、高齢者の健康診査など定期的に健康診断を受けましょう。

特定健診・特定保健指導については特定健診・特定保健指導のページ(医療保険課)

高血圧症、糖尿病、脂質異常症に注意

高血圧症、糖尿病、脂質異常症等は循環器病の主要な危険因子です。医療機関をきちんと受診しましょう。

糖尿病について、詳しくは県民だより「奈良養生訓」2024年11月号「11月14日はワールドダイアべティスデイ(世界糖尿病デー)」のページ

ラップ動画で学ぼう!健康的な生活を実践するポイント

健康的な生活を身につけ、実践するためのポイントを全10種類のラップで楽しく紹介する動画が奈良県公式総合Youtubeチャンネルに掲載されていますのでご覧ください。

詳しくは「YOJO 1STEP」(健康づくり啓発)のラップ動画を10種類作成しました!のページ(健康推進課)

脳卒中と心臓病について詳しく知りたい方

脳卒中と心臓病それぞれについて詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

循環器病について相談したい患者さんや家族の方

奈良県脳卒中・心臓病等総合支援センターでは、循環器病患者とそのご家族向けの相談窓口を設置しています。相談窓口は医師、看護師、ソーシャルワーカーなど様々な専門職からなるチームで構成されており、ご本人やそのご家族をサポートします。

詳しくは奈良県脳卒中心臓病等総合支援センター 相談窓口についてのページ

「脳卒中月間」について

10月は「脳卒中月間」10月29日は「世界脳卒中デー」です

世界脳卒中機構(WSO)が毎年10月29日を「世界脳卒中デー」としていることに合わせ、脳卒中に関する知識を広め、一般市民の脳卒中に関する理解を高めることを目的に、日本脳卒中協会が毎年10月を脳卒中月間と定め、全国で脳卒中に関する啓発活動が行われています。

 

 脳卒中とは、脳の血管が詰まっておこる脳梗塞(のうこうそく)、血管が破れておこる脳出血やくも膜下出血が含まれます。命にかかわることもあり、後遺症が残ることも多い疾患です。

脳卒中は、危険因子である疾患や生活習慣に注意することが予防につながります。また、発症した場合は救急車を呼ぶなどして一刻も早く専門的な病院を受診することが重要です。

脳卒中予防十か条

脳卒中は、主な危険因子に注意することで、脳卒中を起こす危険を低下させることができます。

日本脳卒中協会では脳卒中予防の知識を普及するため、「脳卒中予防十か条」を作成されています。

  1. 手始めに 高血圧から 治しましょう
  2. 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
  3. 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
  4. 予防には たばこを止める 意志を持て
  5. アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
  6. 高すぎる コレステロールも 見逃すな
  7. お食事の 塩分・脂肪 控えめに
  8. 体力に 合った運動 続けよう
  9. 万病の 引き金になる 太りすぎ
  10. 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

※出典 日本脳卒中協会「脳卒中予防十か条」のホームページ

URL https://www.jsa-web.org/citizen/85.html

こちらのホームページでは脳卒中の予防について動画でより分かりやすく深く学ぶことができます。

脳卒中の症状

脳卒中では以下のような症状が突然起こります。共通している特徴は、突然生じることです。大部分が症状の始まりを、「何時何分から」というように特定できます。

脳卒中が疑われる時は、救急車を呼びましょう。素早い対応が命を守り、後遺症を減らします。

  • 片方の手足・顔半分の麻痺・しびれが起こる(手足のみ、顔のみの場合もあります)
  • ロレツが回らない、言葉が出ない(思い浮かばない)、他人の言うことが理解できない(言葉の意味が理解できない)
  • 力はあるのに、立てない、歩けない、フラフラする
  • 片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける(半分見えなくなる)
  • 経験したことのない激しい頭痛がする
 

日本脳卒中協会「脳卒中の主な症状」のホームページでは、脳卒中の発症時の症状、対応について動画でより分かりやすく深く学ぶことができます。


脳卒中月間 令和6年度県内イベント

脳卒中市民公開講座「脳卒中の予防と治療~リハビリテーションも含めて~」が実施されました

主催:公益社団法人日本脳卒中協会奈良県支部

後援:奈良県、奈良県脳卒中・心臓病等総合支援センター

日時:2024年10月24日(木曜日)14時30分から16時30分

脳卒中の最新の治療方法、予防方法や脳卒中が起こったときの症状等について医師・理学療法士・看護師による講演が行われ、多くの方が真剣に耳を傾けていました。

脳卒中市民公開講座の写真

世界脳卒中デー インディゴブルー・ライトアップが実施されました

10月29日の世界脳卒中デーに合わせ、世界脳卒中機構のシンボルカラーであるインディゴブルーに県内各施設がライトアップされました。

  • 信貴山下駅前ケーブルカー(近畿日本鉄道旧東信貴鋼索線車両)

実施:(公社)脳卒中協会奈良県支部、三郷町

日時:令和6年10月21日(月曜日)~31日(木曜日)日没~日の出

信貴山下駅前ケーブルカーのライトアップ写真

 

  • 奈良県庁 正面玄関前噴水

実施:奈良県

日時:令和6年10月30日(水曜日)17時~17時40分 ※10月29日(火曜日)に実施予定でしたが、雨天のため日時を変更して実施しました。

奈良県庁前噴水のライトアップ写真

「健康ハートの日」について

 

8月10日は「健康ハートの日」です

8月10日が810(ハート)と読めることから、日本心臓財団がこの日を「健康ハートの日」とすることを提唱し、7月~9月を強化月間として心臓病等の予防啓発キャンペーンが実施されます。※

心臓病や脳卒中等の循環器病は、本県の死因割合において悪性新生物(がん)に次いで2番目に高い割合となっています。循環器病の多くは、運動不足、不適切な食生活、喫煙、飲酒等の生活習慣や肥満等の健康状態に端を発して発症します。「健康ハートの日」を機会に循環器病の予防のため、生活習慣を見直しましょう。 


※「健康ハートの日」のプロジェクトは、日本心臓財団、日本循環器学会、日本循環器協会、日本AED財団の4団体が共催で実施しています。

「健康ハートの日」特設サイト外部サイトへのリンク

生活習慣を見直しましょう 

日本心臓財団では、よい生活習慣として健康ハート10か条を提唱しています。

  1. 血圧とコレステロールを正常に。(太りすぎ、糖尿病には注意して)
  2. 脂肪の摂取は、植物性を中心に。
  3. 食塩は調理の工夫で、無理なく減塩。(1日、6g未満を目標に)
  4. 食品は、栄養バランスを考えて。(1日、30食品を目標に)
  5.  食事の量は、運動量とのバランスで。甘いものには要注意。
  6. つとめて歩き、適度な運動。
  7. ストレスは、工夫をこらして上手に発散。
  8. お酒の量は、自分のペースでほどほどに。
  9. タバコは吸わない。頑固に禁煙。
  10. 定期検診わすれずに。(毎年一度は健康診断)

令和6年度 「健康ハートの日」県内関連イベント

「やまとたかだ ハート夏まつり2024」が実施されました。

主催:大和高田市立病院、大和高田市医師会
共催:大和高田市保健センター、奈良県広域消防組合高田消防署、奈良県西和医療センター、ORGAN ROOMS PROJECT、奈良からさかす、日本循環器協会奈良県支部、大和高田葛城地区薬剤師会、奈良県理学療法士協会、大和高田市立看護専門学校
後援:奈良県 日本循環器協会 奈良県脳卒中・心臓病等総合支援センター 奈良県看護協会

日時:令和6年8月3日(土曜日) 9時30分 ~ 13時00分

場所:大和高田市総合福祉会館(ゆうゆうセンター)大和高田市池田418番地の1

当日は500人近いたくさんの家族連れが訪れ、ハート(心臓)について楽しく学んでいました。

やまとたかだハート夏まつりの様子

健康ハート・ライトアップ(赤色ライトアップ)が実施されました

県内各所がハート(心臓)のシンボルカラーである赤色にライトアップされました。

  • JR奈良駅旧駅舎ライトアップ(日本循環器協会奈良県支部実施)

日時:令和6年8月10日(土曜日)19時~21時頃

JR奈良駅旧駅舎ライトアップの様子

  • 郡山城天守台ライトアップ(大和郡山市実施)

日時:令和6年8月9日(金曜日)19時~20時頃

郡山城天守台ライトアップの様子

お問い合わせ

地域医療連携課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
医療企画係 TEL : 0742-27-8645
医療管理係 TEL : 0742-27-8653
緊急医療対策係 TEL : 0742-27-8935
医療DX・連携・在宅医療推進係 TEL : 0742-27-8676

お問い合わせ

医師・看護師確保対策室
〒 630-8501 奈良市登大路町30
医師対策係 TEL : 0742-27-8644
看護師対策係 TEL : 0742-27-8655