令和2年度奈良県における高齢者虐待の状況について
「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」第25条の規定に基づき、令和元年度における県内の高齢者虐待の状況を公表します。
<概要>
1.養介護施設従事者による虐待
(介護保険施設、介護サービス事業所に従事する者による虐待)
虐待の事実が認められた事例は、4件だった。(前年度15件)
○ 被虐待者※の性別は、「男性」が2人、「女性」が1人だった。
※被虐待者を特定できない事例があるため、虐待判断件数と被虐待者数は一致しない。
○ 被虐待者の年齢は、「70~79歳」が2人、「90~99歳」が1人だった。
○ 被虐待者のうち、3人が認知症だった。
○ 虐待の種別・類型は、「身体的虐待」が3件、「心理的虐待」が1件の順だった。
○ 養介護施設等の種別は、「特別養護老人ホーム」が2件、「認知症対応型共同生活介護」1件、
「(住宅型)有料老人ホーム」が1件の順だった。
2.養護者による虐待
(高齢者の世話をしている家族、親族、同居人などによる虐待)
虐待の事実が認められた事例は、115件だった。(前年度139件)
○ 被虐待者の性別は、「男性」が19.7%、「女性」が80.3%だった。
○ 被虐待者の年齢は、約5割が80歳以上だった。
○ 虐待の種別・類型は、「身体的虐待」が74.4%と最も多く、次いで「心理的虐待」(44.4%)、
「介護等放棄」(14.5%)、「経済的虐待」(12.0%)の順だった(重複あり)。
○ 要介護認定を受けている被虐待者のうち、約3割が要介護3以上であり、9割以上が認知症だった。
○ 被虐待者から見た虐待者の続柄は、「息子」が38.3%と最も多く、次いで「夫」(25.8%)、
「娘」(15.0%)の順だった。また、約9割の被虐待者が虐待者と同居だった。
過去5年間の状況はこちら
※ 調査結果の詳細は、地域包括ケア推進室のホームページに掲載しています。
地域包括ケア推進室ホームページ: http://www.pref.nara.jp/52093.htm