1.趣旨
団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年には、認知症高齢者が584万人あまりにのぼるとの推計が示されており、高齢化の進展により介護や支援を要する方、認知症の方が、今後さらに増加することが見込まれます。人生100年時代といわれる今日、誰もが健康で安心して、生きがいのある生活を送ることができる健康長寿社会を築くことが重要です。
現在、増加する認知症高齢者の支援や介護予防、災害時の支援体制づくり等、地域での支え合いや医療・介護・福祉の連携促進により高齢者ができる限り住み慣れた地域で生活できるよう、地域包括ケアシステムの深化・推進に向けた取り組みが各地で進められています。
高齢者やその家族、地域住民がその人らしく、共にいきいきと地域で暮らし続けることができるよう、多世代交流や就労的活動を含めた介護予防や社会参加の場の充実を図ることが打ち出されています。
こうした状況をふまえ、国においては、9月15日から同月21日までの1週間を「老人の日・老人週間」と定めて、キャンペーンを展開することとしています。
本県においては、「老人の日・老人週間」を「老人の日・高齢者保健福祉月間」と拡充し、標語や目標を国と統一し、9月1日から30日までの1ヶ月間取り組みを展開します。
2.期間
令和6年9月1日~30日までの1か月間
3.標語
「みんなで築こう 健康長寿と共生社会」
4.主唱
奈良県、(社福)奈良県社会福祉協議会、(一財)奈良県老人クラブ連合会
5.目標
すべての高齢者が安心して暮らせるまちづくり、高齢者の社会参加・ボランティア活動の促進、高齢者の人権の尊重等、以下の6つの目標を掲げ取り組むことを提唱します。
(1)すべての高齢者が安心して自立した生活ができる、保健・福祉のまちづくりを進め、ふれあいの輪を広げよう。
(2)高齢者の知識、経験や能力をいかした、就労・社会参加・ボランティア活動を進めよう。
(3)高齢者の生きがい・健康づくり、介護予防等への取り組みを進めよう。
(4)高齢者の人権を尊重し、認知症高齢者への支援のあり方や介護問題等をみんなで考え、高齢者や介護者を支える取り組みを積極的に進めよう。
(5)高齢社会における家族や地域社会等の役割を理解し、多世代がお互いに協力して安心と活力ある健康長寿社会をつくろう。
(6)減災や防災への取り組みに関心を持ち、日頃から地域でのつながりを築こう。
※「老人の日・高齢者保健福祉月間」運動は、国の「老人の日・老人週間」キャンペーンを拡充するものです。
<主な行事予定>
県実施の敬老事業、県主催の関連行事はこちら(pdf 111KB)
期間中の各市町村の関連行事についてはこちら(pdf 232KB)