令和5年度奈良県における高齢者虐待の状況について
「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」第25条の規定に基づき、令和5年度における県内の高齢者虐待の状況を公表します。
<概要>
1.養介護施設従事者による虐待
(介護保険施設、介護サービス事業所に従事する者による虐待)
○ 虐待の事実が認められた事例は、16件だった。(前年度4件)
○ 被虐待者※の性別は、「男性」が3人、「女性」が24人だった。
※1つの事例に対して被虐待者が複数人いる場合があるため、虐待判断件数(16件)と被虐待者数(27人)は
一致しない。
○ 被虐待者の年齢は、「70~79歳」が3人、「80~89歳」が14人、「90歳以上」が10人だった。
○ 被虐待者のうち、25人が認知症だった。
○ 虐待の種別・類型は、「心理的虐待」が19件、「身体的虐待」が16件、「介護等放棄」が1件だった(重複あ
り)。
○ 養介護施設等の種別は、「特別養護老人ホーム」が4件、「介護老人保健施設」が4件、「(住宅型)有料老人
ホーム」が3件、「(介護付き)有料老人ホーム」が2件、「認知症対応型共同生活介護」が1件、「短期入所
施設」が1件、「通所介護等」が1件だった。
2.養護者による虐待
(高齢者の世話をしている家族、親族、同居人などによる虐待)
虐待の事実が認められた事例は、147件だった。(前年度123件)
○ 被虐待者の性別は、「男性」が32人、「女性」が119人だった。
○ 被虐待者の年齢は、「65~69歳」が7人、「70~79歳」が46人、「80~89歳」が77人、「90歳以上」が21人
だった。
○ 虐待の種別・類型は、「身体的虐待」が105件、「心理的虐待」64件、「介護等放棄」26件、「経済的虐待」
20件、「性的虐待」2件だった(重複あり)。
○ 要介護認定を受けている被虐待者(110人)のうち、約3割が要介護3以上であり、また、約9割が認知症だった。
○ 被虐待者から見た虐待者(計158人)の続柄は、「息子」が61人と最も多く、次いで「夫」が40人、「娘」28
人、「妻」11人、「息子の配偶者(嫁)」5人、「孫」3人、「娘の配偶者(婿)」1人、「その他」9人の順
だった。また、約9割の被虐待者が虐待者と同居だった。
詳しくはこちら(pdf 124KB)
過去5年間の状況はこちら(pdf 246KB)
※ 調査結果の詳細は、地域包括支援課のホームページに掲載しています。
地域包括支援課ホームページ: http://www.pref.nara.jp/52093.htm