【報 告】
○平成30年11月28日(水曜日)に「奈良県文化財保護体系推進会議」を開催し、
「これからの文化財保護の体系〈中間報告〉(案)」について出席の皆様からご意見をいただきました。
日時 平成30年11月28日(水曜日)9時30分~10時30分
場所 県庁 本庁舎 5階 第一応接室
出席者 〔委員〕
青柳 正規〈奈良県文化政策顧問・前文化庁長官〉
鈴木 嘉吉〈日本建築史研究者〉
中野 聖子〈(株)ホテルサンルート奈良代表取締役、NPO法人なら燈花会の会会長〉
根立 研介〈奈良県学芸政策顧問・京都大学教授〉
〔県側出席者〕
荒井 正吾〈奈良県知事〉
山下 保典〈奈良県地域振興部長〉
吉田 育弘〈奈良県教育委員会教育長〉(代理:塩見 浩之〈奈良県教育委員会教育次長〉)
平田 千江子〈奈良県知事公室審議官(国際芸術家村整備推進担当)兼地域振興部次長〉
名草 康之〈奈良県教育委員会事務局文化財保存課長〉
【議 事】
(1) 本会議の公開について
(2) これからの文化財保護の体系〈中間報告〉(案)について
(会議配布資料)
1、次第(pdf 26KB)
2、委員名簿(pdf 527KB)
3、文化財の保存と活用の引継ぎ(課題と対応)について(pdf 66KB)
4、「これからの文化財保護の体系(素案)」からの主な修正点(pdf 68KB)
5、「これからの文化財保護の体系」中間報告(案)の概要(pdf 430KB)
6、これからの文化財保護の体系〈中間報告〉(案)(pdf 846KB)
7、市町村調査(pdf 4143KB)
8、資料集(1)(pdf 3417KB) 資料集(2)(pdf 3510KB)
【主な意見】
○ これまで文化財の保護と活用を別の部局で所管し、統一した政策体系がなかった。
理念や政策体系のもとに考えていかなければならない。
○ 文化財の本質を見抜いて、保存活用していくための体系をつくる必要がある。
○ 文化財の保存と活用を体系化した条例をつくり、その政策や理念の下に予算をつけていく。
○ 審議会など地域という横のつながりで助言をもらうことは大変重要である。
○ 全国で率先して保存と活用を打ち出すのは、豊かなストックを持つ奈良県に
ふさわしい先駆的な行為である。
○ 指定文化財が増えるに伴い必要な経費も増えていくが、国も地方自治体も厳しい状況にある。
一般の方の理解が必要である。
○ 姫路城の修復にかかる予算は地元が半分を負担しているが、その経済効果は100億を超えるという。
文化投資はある一定の実社会との関係性が構築されはじめている。文化全体に社会が注目している。
○ 文化財の一般公開の運営等に参
加するボランティアの方が多く、地域コミュニティ活性化のための
文化財の活用は奈良県にヒットするものと感じる。
○ それぞれの修復現場での修理部材加工を、(仮称)国際芸術家村で集約して行えば良いのではないか。