奈良新聞掲載記事集

令和6年度 奈良新聞掲載「農を楽しむ」

令和5年度 奈良新聞掲載「農を楽しむ」

令和4年度 奈良新聞掲載「農を楽しむ」

令和3年度 奈良新聞掲載「農を楽しむ」

家庭での茶栽培

家庭菜園で野菜や果樹を作っている方も多いのではないでしょうか。お茶も同様に家庭で栽培することが出来ます。お茶は木ですので茶摘みをできるようになるまでに数年必要となりますが、一度植えると毎年5月頃に新芽を摘み、新茶を楽しむことが出来ます。今回、家庭でお茶を育てるコツをご紹介します。
○苗の確保
園芸店、ホームセンター、通信販売などで購入できます。
○苗の植え付け時期
新芽が大きくなる前の3月~4月が最適ですが、梅雨前の6月又は9月でも可能です。
○苗の植え付け方法
排水の良い場所を選んで植え付けてください。深さ50~60cmほど穴を掘って底に牛ふん堆肥などを投入すると、その後の生育が良好になります。植える場所は周りより20~30cm高くしておきます。植え付け前に潅水を十分行い、約30cm間隔で植え付けます。植え付け後は地上約15cmの高さで葉を5~10枚残す程度に切り揃え、株元に灌水してください。鉢植えする場合、大きめの鉢で酸性に調整されている用土を使うようにしてください。
○植え付け後の管理(1年目)
春に植え付けた場合、5~6月には新芽が伸びてきます。ただし、お茶の木を元気に大きく育てるため、苗を植えてから3~4年は茶摘みをしないようにしてください。根付いた後はあまり乾きすぎないように時々潅水を行ってください。
○植え付け後の管理(2年目以降の管理)
植え付け後5~6年までは毎年3月に枝を切り揃えてください。切り揃える高さは毎年約10cm高くし、2年目は地上約25cm、3年目は約35cm、4年目は約45cmを目安にしてください。切り揃えると4月に新芽が伸び、夏頃には枝になります。この枝を伸ばし続け、翌春に再度切り揃えてください。
○茶摘み
植え付けから5~6年で茶摘みができるようになります。4月に新芽が萌芽するので、葉が4~5枚開いたら茶摘みをしてください。

(写真:お茶の苗木)

お茶の苗木

【豆知識】

もしお茶の葉を手に入れることができるなら、自分だけのオリジナル緑茶を作ってみてはいかがでしょうか。今回は家庭にあるホットプレートや鍋を使ったお茶の作り方を紹介します。
(1)摘んだ葉を炒ります。ホットプレートを加熱(水滴を落とすと音を立てて蒸発する位)し、茶葉を入れ、しゃもじなどで焦げないようにかき混ぜながら、青臭さが無くなるまで炒ります。
(2)茶葉をボウルに取り出し、手で力をいれて揉み込みます。
(3)茶葉の表面に水分が出てきたら、再びホットプレートに入れ、弱火で焦がさないように水分を飛ばします。お茶の温度が体温程度になるようにしてください。
(4)(2)と(3)を交互に行い、乾燥させます。強い力で揉み込んでも茶葉の表面に水分が出てこなくなったら、ホットプレートにキッチンペーパーを敷いて弱火にし、時々かき回しながら乾燥させます。茶葉を親指と人差し指で押しつぶすと粉になる程度に乾燥すれば完成です。

令和2年度 奈良新聞掲載「農を楽しむ」

平成31年度 奈良新聞掲載「農を楽しむ」

平成30年度 奈良新聞掲載「農を楽しむ」



奈良新聞で第2日曜日に連載中の「農を楽しむ」に掲載されたものです。
(平成20年まで「みどりのミニ百科」)
※過去に掲載されたトピックスは時間が経過し、現下と異なる点もございますのでご了承下さい。